英語イマージョン学習|Youtubeで英文法#07【限定詞】③全体と数量
イマージョンで「全部」と「どれくらい」の使い分けを理解する

all・every・each、ぜんぶ「全部」と訳していませんか。
every people と言ってしまったこと、ありませんか。
実は、「全部」と「どれくらい」を表す言葉の使い分けは、
思っている以上に難しいんです。
私は英語力ゼロの状態から毎日2〜3時間の勉強を6年間続け、
TOEIC910点を取って外資系企業に転職しました。
それでも最後の最後まで残った悩みが、
この「全部」と「どれくらい」だったんです。
限定詞を使い分けるカギは、訳の丸暗記ではなく
「話し手がその名詞をどう見ているか」を知ること
ひとカタマリとして見ているのか、
1つずつ取り出して見ているのか、
それとも量の多い少ないを言いたいのか。
この一点がわかるだけで、
all なのか every なのか、many なのか a lot of なのかは、
自然と決まっていきます。
ネイティブ同士のリアルな会話動画を教材にして、
7つの視点を図解で整理していきます。
この記事を読み終えるころには、
「全部」と「どれくらい」の使い分けが、
バラバラのルールではなく1本の目盛りとして見えるようになっているはずです。
この7つを分けているのは「ひとカタマリで見るか、1つずつ見るか、いくつあるか」、ただそれだけです。
イマージョン学習で英文法を学ぶ前の確認事項

動画紹介
今回の教材は、MJ and Adam Showの日本で外国人とデートするのフレーズ というYouTube動画です。
イマージョン学習にぴったりのチャンネルです。
英語初心者こそ、このチャンネルから始めてほしいです。
ネイティブ同士の自然な日常会話なのに、ゆっくり・はっきり話してくれるからです。
聞き取れる速度なのに、出てくる表現はしっかりネイティブらしい。
たとえば今回の動画では「It’s not a date, but it’s not not a date.」(デートじゃないけど、デートじゃないわけでもない)という一言が出てきます。
教科書には絶対載っていませんが、こういう表現こそ会話で効くんですよね。
しかも話題の中心は、日本とアメリカ・カナダの文化の違い。
デートの誘い方、人前でのスキンシップ、家事の分担まで、リアルな体感で語ってくれます。
見た目のインパクトは強めのお二人ですが、中身は驚くほど誠実です。
聞き取れて、使えて、文化まで学べる。
イマージョン学習の入り口として、これ以上ない教材です。
学習の進め方
勉強した文法事項の知識を実際に使いこなすには、
その言葉が使われる場面や気持ちごと覚えるのが近道です。
だからこそ今回は、動画の生きたセリフを教材にして、「限定詞」の視点を見ていきます。
読み方は、目的に合わせて選んでみてください。
英語を楽しみながら勉強したい方は、このまま記事を読み進めてください。
動画のセリフをたどりながら、
「限定詞」の感覚を少しずつ自分のものにしていけます。
逆に、効率的に英文法だけを押さえたい方は、要点だけをまとめた別記事へどうぞ。
「全部」と「どれくらい」を表す6つの限定詞

限定詞シリーズの最終回は、「全部」と「どれくらい」を扱うグループです。
all・every・each は3つとも「全部」と訳せてしまいますが、
見え方がまったく違います。
all は塊のまま、
every は1つ残らず、
each は1つずつ取り出して。
この違いは、そのまま動詞が単数になるか複数になるかに直結します。
さらに、対象が2つのときだけ働く both / either / neither の専用チーム、
そして量の多い少ないを表す many / much と (a) few / (a) little まで。
とくに最後の組は、a があるかないかだけで意味がプラスにもマイナスにも反転します。
① 「全部」の3つの見え方
- all ― 境目を意識せず、1つのカタマリとして見る
- every ― 全部だけれど、1つずつ数える(単数扱い)
- each ― 中身を1つ1つ取り出して見る(単数扱い
② 2つ専用の3点セット
- both / either / neither ― 対象がちょうど2つのときだけ使う組
③ 多い・少ないを表す
- many / much ― 数えるなら many、量なら much
- (a) few / (a) little ― a があるかないかで、意味が反転する
- 数量表現の目盛り ― 「多すぎる」からゼロまで、13段階を1本に並べる
最後の7枚目では、
too many / so many / a lot of / quite a few / several
/ some / a few / few / very few / hardly any / none まで、
数量表現をまとめて多い順に並べ直します。
バラバラに覚えていた語が、ひとつの目盛りの上の目印にすぎないとわかるはずです。
ここまでくれば、限定詞の地図は一通り埋まります。
以下のカードをタップすると、それぞれの視点を実際の例文つきで詳しく確認できます。
カードをタップすると詳しい説明が開きます
さらに、対象が2つのときだけ働く both / either / neither の専用チーム、そして量の多い少ないを表す many / much と (a) few / (a) little まで。とくに最後の組は、a があるかないかだけで意味がプラスにもマイナスにも反転します。ここまでくれば、限定詞の地図は一通り埋まります。
all day は「1日の全部」ですが、朝・昼・晩と区切って数えているわけではありません。1日をまるごと1つの塊として見て、その端から端までを指しています。これが all のコアイメージ、「境目を入れずに全体を指す」です。
だから all は不可算名詞にもそのままつきます。all day、all the time、all my life。塊で捉えるので、数えられるかどうかを問わないのです。可算名詞につくときは複数形になり(all people)、動詞も複数で受けます。
この「塊で見る」という性質が、次の every・each との決定的な違いになります。all は中の1つ1つを見ていない。それがこの3語を仕分ける最初の分かれ道です。
- all + 複数名詞:All people are different.(動詞は複数)
- all + 不可算名詞:all day/all the time/all my life
- all of + the / 所有格:all of my friends(the や my が入ると of が必要)
- 代名詞と並べる:we all/they all のように主語の直後にも置ける
逆に「1つ残らず」「1つずつ」と言いたくなったら、それは every か each の担当範囲になります。
- …just drinks sake and watches baseball all day.(一日中、日本酒を飲んで野球を見ている)
- All right, we’re going to speak general.(では、一般的な話をしましょう)
- We all need to do our part.(みんなが自分の役割を果たさなければ)
everyone は、分解すると every + one。つまり「1人残らず、1人ずつ」という意味です。all のように塊で見るのではなく、集合の中身を1つずつチェックして、全部にマークをつけていくイメージ。それが every です。
この「1つずつ」という性質が、そのまま形に出ます。every の後ろは必ず単数名詞、動詞も単数で受けます。everyone is、every guy does。「全部」なのに単数扱いなのは、視線が常に1つに向いているからです。
意味としては all とほぼ重なりますが、every のほうが「例外なく」という強調が効きます。逆に not と組むと「全部が〜というわけではない」という部分否定になるのも、この語の特徴です。
- every + 単数名詞:動詞も単数(Every guy does that.)
- every 系の代名詞:everyone/everybody/everything も単数扱い
- 頻度を表す:every time/every day/every two weeks(〜おきに)
- not every ~:全部が〜というわけではない(部分否定)
動詞を単数にするか複数にするかで迷ったら、every は必ず単数、all は複数と覚えてください。
- Hey everyone, welcome back to another episode.(みなさん、また別の回にようこそ)
- It’s on display for everyone to see.(みんなに見えるようになっています)
- Let us know if anyone knows a couple like that.(そういうカップルを知っている方は教えてください)
each other が「お互いに」になるのは、each が「1つずつ」を表すからです。1人がもう1人に向かい、その1人がまた戻す。1対1のやりとりを2回ぶん重ねているのが each other の中身です。
each のコアイメージは「集合から1つ取り出して、それに注目する」。every が「全部にもれなくマークをつける」だとすれば、each は1つ1つを別々に扱う感覚です。だから every と同じく、後ろは単数名詞、動詞も単数で受けます。
2つのものにも使える点も every との違いです。every は3つ以上が前提ですが、each は2つでも成立します(each hand=両手のそれぞれ)。
- 視線:each は1つ1つに注目、every は全体をもれなくカバー
- 対象の数:each は2つ以上(2つでもOK)、every は3つ以上
- 形:どちらも単数名詞+単数動詞
- each of ~:each of them のように代名詞版もある(every にはこの形がない)
対象が2つだけのときは、every は使えず each の一択になります。
- …see how we can talk to each other.(お互いにどう話せるかを見てみる)
- A relationship is two people working together.(恋愛関係とは、2人で取り組んでいくものです)
- It depends on the person as well, of how direct they are.(どれくらい率直かは、人によっても違います)
この3語には、他の限定詞にはない強い縛りがあります。対象がちょうど2つのときにしか使えないという点です。3つ以上なら all / any / none の出番になります。
整理はシンプルで、both は2つとも○、either は2つのうちどちらか一方、neither は2つとも×。動画の例文は either A or B の形で、「引く」か「嫌な気持ちになる」かのどちらかに転ぶ、という二択を表しています。
動詞の受け方も3語で分かれます。both は複数扱い(Both of them are …)、either と neither は単数扱いが基本です。そして neither はそれ自体が否定語なので、not を重ねてはいけません。
- both A and B:2つとも。複数扱い(Both of them are from North America.)
- either A or B:どちらか一方。単数扱いが基本
- neither A nor B:2つとも〜ない。単数扱いが基本、not は不要
- 3つ以上なら:all(全部)/any(どれでも)/none(1つもない)に切り替える
※ both・neither はスクリプトに登場しないため、早見表と下記の言い換え例で示しています。
neither に not を足したくなったら要注意。neither だけで「〜ない」まで含んでいます。
- The person gets either turned off or feels bad.(相手は引くか、嫌な気持ちになるかのどちらかです)
- Both of them have lived in Japan for a long time.(2人とも、日本に長く住んでいます)※言い換え例
- Neither of them is big on making out in public.(2人とも、人前でイチャつくのは得意ではありません)※言い換え例
many と much は、意味はどちらも「多い」で、選び分けの基準は名詞が数えられるかどうかだけです。many は可算名詞の複数形、much は不可算名詞。同じ「多い」でも、個数を数えているのか、量を測っているのかという違いです。
もうひとつ大事なのが、much には使いどころの縛りがあるという点。この例文のように、much は否定文・疑問文が定位置です。肯定文で I have much time と言うと不自然で、ネイティブは a lot of time と言います。動画でも a lot of people、a lot of complaints と、肯定文ではすべて a lot of が使われています。
many のほうは肯定文でも使えますが、会話では a lot of のほうが柔らかく聞こえます。迷ったら a lot of にしておけば、可算・不可算のどちらでも安全です。
- many + 可算複数:many people/many drinks/many times
- much + 不可算:much time/much money/much conversation
- much は否定・疑問が定位置:肯定文では a lot of に置き換える
- a lot of は万能:可算にも不可算にも使え、会話ではこれが最頻出
- how many / how much:数をたずねるか、量をたずねるかで使い分け
そして肯定文で「多い」と言いたいときは、much ではなく a lot of が正解です。
- …another one, how drunk you are, is big — how many drinks you have.(もう1つは、どれくらい酔っているか。何杯飲んだかです)
- …in many people, especially a long time ago.(多くの人、特に昔はそうでした)
- A lot of people in the US are very direct.(アメリカの多くの人は、とても率直です)
- You follow the culture of that area as much as you can.(その地域の文化に、できるだけ従う)
この a few points は「少ないけれど、ちゃんとある」。だからこのあと話が続いていきます。ところが a を外して few points にすると、「ほとんどない」という正反対の意味になってしまいます。a が1文字あるかないかで、プラスとマイナスがひっくり返るのです。
理由は第1回で見た a のコアイメージにあります。a は「輪郭のあるひとつ」を取り出すサインでした。a few なら「取り出せるものがある」、few なら「取り出すものすら足りない」。a があると存在が肯定されるのです。
数と量の使い分けは many / much とまったく同じで、few が可算名詞の複数形、little が不可算名詞。「数か量か」×「a があるかないか」の2軸で、4パターンがすべて決まります。
- a few + 可算複数:少ないけれどある(プラス)― a few points
- few + 可算複数:ほとんどない(マイナス)― few points
- a little + 不可算:少しはある(プラス)― a little time
- little + 不可算:ほとんどない(マイナス)― little time
- quite a few:例外的に「かなり多い」の意味になる慣用表現
※ few points・little time・quite a few は、4パターンの対比を示すための一般的な参考例です(動画スクリプトには a few のほうだけが登場します)。
「いくつかある。それはね…」と続けたいなら a few / a little。「もうほとんど残っていない」と切り上げたいなら few / little です。
- There are a few times that I do.(何度かそうすることはあります)
- It got a little steamy in this one.(今回は少し際どい話になりましたね)
- Let us know if you want us to talk about this a little bit more.(もう少し話してほしければ教えてください)
ここまで見てきた数量表現を、多い順に1本の線へ並べ直してみましょう。バラバラに覚えていた語が、ひとつの目盛りの上の目印にすぎないとわかります。上の図解を見ながら読むと、位置関係がつかみやすいはずです。
目盛りは大きく5つの帯に分かれます。過剰(too)、多い(so / a lot of / quite a lot of / many・much)、中間(quite a few / several / some)、少しある(a few / a little)、ほぼゼロ(few / little 以下)。この動画で使われている a lot of は、ちょうど「多い」帯のまん中、会話でいちばん自然な位置にあります。
ここで2つだけ注意点があります。1つめは quite a few。few が入っているのに「かなり多い」という意味で、目盛りでは several より上に来ます。見た目にだまされやすい語です。
2つめは a few と few の関係。目盛りの上では上下に並んでいますが、実際に指している数はほとんど同じです。違うのは話し手の見方だけ。「3つもある」と見れば a few、「3つしかない」と見れば few。量そのものではなく、評価がひっくり返っているのです。
- too many / too much:多すぎて問題(過剰)
- so many / so much:とても多い(感情のこもった強調)
- a lot of / lots of:多い。会話でいちばん自然
- quite a lot of:かなり多い
- many / much:多い。much は否定文・疑問文が定位置
- quite a few:意外と多い。few が入るが「かなりの数」
- several:3つ以上、いくつも(可算のみ)
- some:量はぼかすが、ある
- a few / a little:少しある(プラス)
- few / little:ほとんどない(マイナス)
- very few / very little:ごくわずか
- hardly any / almost no:ほぼゼロ
- none / no:ゼロ、1つもない
※ 目盛りの左半分(数・量)は、可算名詞なら many 系、不可算名詞なら much 系を選びます。so many / so much、too many / too much、a few / a little のペアは、すべてこの「数か量か」で分かれています。
そのうえで、強調したいなら so、多すぎると言いたいなら too に上げ、控えめにしたいなら some や a few に下げる。目盛りを上下に動かす感覚で調整できます。
- There’s a lot of beating around the bush.(遠回しな言い方がとても多いです)
- There’s not much of a direct conversation.(率直な会話があまりありません)
- There are a few points that really stick out to me.(特に印象に残る点がいくつかあります)
- There’s almost no guessing.(推測することは、ほとんどありません)
- There’s so many different types of people.(本当にいろいろなタイプの人がいます)
文法で一人プレゼンを実施してみる

まずは何も見ずに例文を自分で作って説明してみて、
うまく言えなかった項目だけ解説例を確認する、という使い方がおすすめです。
① all、説明できますか?

例文:
He just drinks sake and watches baseball all day.
一日中、日本酒を飲んで野球を見ているだけ。
要点:
- all のコアイメージは「境目を入れずに全体を指す」
- 塊で捉えるので、可算・不可算のどちらにもつく
- 可算名詞につくときは複数形になり、動詞も複数で受ける
- the や所有格が入ると all of ~ の形になる
解説例:
all day は「1日の全部」ですが、
朝・昼・晩と区切って数えているわけではありませんよね。
1日をまるごと1つの塊として見て、
その端から端までを指しています。
これが all のコアイメージ、「境目を入れずに全体を指す」です。
だから all は不可算名詞にもそのままつきます。
all day、all the time、all my life。
塊で捉えるので、数えられるかどうかを問わないんです。
可算名詞につくときは複数形になって、動詞も複数で受けます。
この「塊で見る」という性質が、次の every・each との決定的な違いになります。
② every、説明できますか?

例文:
It’s on display for everyone to see.
みんなに見えるように、さらけ出している状態です。
要点:
- everyone は every + one。「1人残らず、1人ずつ」という意味
- every の後ろは必ず単数名詞、動詞も単数で受ける
- 「全部」なのに単数扱いなのは、視線が常に1つに向いているから
- not と組むと「全部が〜というわけではない」という部分否定になる
解説例:
everyone を分解すると、every + one です。
つまり「1人残らず、1人ずつ」という意味なんですね。
all のように塊で見るのではなく、
集合の中身を1つずつチェックして、
全部にマークをつけていくイメージ。
それが every です。
この「1つずつ」という性質が、そのまま形に出ます。
every の後ろは必ず単数名詞、動詞も単数で受けます。
everyone is、every guy does。
「全部」なのに単数扱いなのは、
視線が常に1つに向いているからなんです。
意味としては all とほぼ重なりますが、
every のほうが「例外なく」という強調が効きます。
③ each、説明できますか?

例文:
Let’s see how we can talk to each other.
お互いにどう話せるか、確かめてみよう。
要点:
- each other が「お互いに」になるのは、each が「1つずつ」を表すから
- コアイメージは「集合から1つ取り出して、それに注目する」
- every と同じく、後ろは単数名詞、動詞も単数で受ける
- every は3つ以上が前提だが、each は2つでも成立する
解説例:
each other が「お互いに」になるのは、
each が「1つずつ」を表すからです。
1人がもう1人に向かい、その1人がまた戻す。
1対1のやりとりを2回ぶん重ねているのが
each other の中身なんですね。
each のコアイメージは「集合から1つ取り出して、それに注目する」。
every が「全部にもれなくマークをつける」だとすれば、
each は1つ1つを別々に扱う感覚です。
だから every と同じく、
後ろは単数名詞、動詞も単数で受けます。
every との違いは対象の数で、every は3つ以上が前提ですが、
each は2つでも成立します。
④ both / either / neither、説明できますか?

例文:
The person gets either turned off or feels bad.
相手は、引いてしまうか、嫌な気持ちになるかのどちらかです。
要点:
- 3語とも、対象がちょうど2つのときにしか使えない
- both は2つとも○(複数扱い)、either はどちらか一方、neither は2つとも×
- either と neither は単数扱いが基本
- neither はそれ自体が否定語なので、not を重ねてはいけない
解説例:
この3語には、他の限定詞にはない強い縛りがあります。
対象がちょうど2つのときにしか使えないという点です。
3つ以上なら all / any / none の出番になります。
整理はシンプルで、both は2つとも○、
either は2つのうちどちらか一方、
neither は2つとも×。
動画の例文は either A or B の形で、
「引く」か「嫌な気持ちになる」かのどちらかに転ぶ、
という二択を表しています。
動詞の受け方も3語で分かれていて、
both は複数扱い、
either と neither は単数扱いが基本です。
そして neither はそれ自体が否定語なので、not を重ねてはいけません。
⑤ many / much、説明できますか?

例文:
There’s not much of a direct conversation.
事前に、率直な会話があまりありません。
要点:
- many と much の選び分けの基準は、名詞が数えられるかどうかだけ
- much は否定文・疑問文が定位置。肯定文では a lot of を使う
- a lot of は可算・不可算のどちらにも使える万能形
- 数をたずねるなら how many、量をたずねるなら how much
解説例:
many と much は、意味はどちらも「多い」で、
選び分けの基準は名詞が数えられるかどうかだけです。
many は可算名詞の複数形、
much は不可算名詞。
同じ「多い」でも、個数を数えているのか、
量を測っているのかという違いなんですね。
もうひとつ大事なのが、much には使いどころの縛りがあるという点です。
much は否定文・疑問文が定位置で、
肯定文で I have much time と言うと不自然に響きます。
ネイティブは a lot of time と言うんです。
動画でも a lot of people、a lot of complaints と、
肯定文ではすべて a lot of が使われています。
迷ったら a lot of にしておけば安全です。
⑥ (a) few / (a) little、説明できますか?

例文:
There are a few points that really stick out to me.
特に印象に残る点が、いくつかあります。
要点:
- a few は「少ないけれどある」(プラス)、few は「ほとんどない」(マイナス)
- a があると存在が肯定される。第1回で見た a のコアイメージそのもの
- few は可算名詞の複数形、little は不可算名詞
- 「数か量か」×「a があるかないか」の2軸で4パターンが決まる
解説例:
この a few points は「少ないけれど、ちゃんとある」という意味です。
だからこのあと話が続いていくんですね。
ところが a を外して few points にすると、
「ほとんどない」という正反対の意味になってしまいます。
a が1文字あるかないかで、
プラスとマイナスがひっくり返るんです。
理由は第1回で見た a のコアイメージにあります。
a は「輪郭のあるひとつ」を取り出すサインでした。
a few なら「取り出せるものがある」、
few なら「取り出すものすら足りない」。
a があると存在が肯定されるわけです。
数と量の使い分けは many / much とまったく同じで、
few が可算名詞、little が不可算名詞です。
⑦ 数量表現の目盛り、説明できますか?

例文:
There’s a lot of beating around the bush.
遠回しな言い方が、とても多いです。
要点:
- 数量表現は5つの帯に分かれる(過剰/多い/中間/少しある/ほぼゼロ)
- a lot of は「多い」帯のまん中。会話でいちばん自然な位置
- quite a few は few が入るのに「かなり多い」。several より上に来る
- a few と few が指す数はほぼ同じ。違うのは話し手の評価だけ
解説例:
ここまで見てきた数量表現を、
多い順に1本の線へ並べ直してみましょう。
目盛りは大きく5つの帯に分かれます。
過剰の too、多いの so / a lot of / quite a lot of / many・much、
中間の quite a few / several / some、
少しあるの a few / a little、
そしてほぼゼロの few / little 以下。
この動画の a lot of は、ちょうど「多い」帯のまん中で、
会話でいちばん自然な位置にあります。
注意したいのが quite a few で、
few が入っているのに「かなり多い」という意味なんです。
目盛りでは several より上に来ます。
もうひとつ、a few と few は上下に並んでいますが、
実際に指している数はほとんど同じ。
「3つもある」と見れば a few、
「3つしかない」と見れば few。
量ではなく評価がひっくり返っているだけなんですね。
今日の表現をAnkiで復習しよう

限定詞の使い分けがわかったら、次はフレーズを丸ごと覚えていきましょう。
今回登場した「日本で外国人とデートする」のフレーズは、noteで詳しく解説しています
▶YouTubeでCHADSスパルタイマージョを実践#02
※ この行は参考記事でもリンクになっていない素のテキストです。note記事のURLが決まったらリンクを張ってください。
どんな場面で使われるのか、どうネイティブが使いこなしているのかがわかります。
文法とフレーズを両輪で学ぶと、英語の定着スピードが一気に上がります。
ネイティブがよく使うのに、日本人はなかなか使えないフレーズだけを集めて、
Anki入力用にまとめました。
AnkiはCHADSスパルタイマージョンでも推奨されている「自分だけの単語帳」を作れる暗記アプリです。
▶Ankiで叶える効率英語単語学習法|インストールから続けるコツまで全部解説
Ankiの入力データは↓こちら↓
動画に登場したデート表現12選です。知らなかった表現を追加・編集して、そのままAnkiに取り込めます。
知らなかった表現を追加・編集して、そのままAnkiに取り込めます。
| 表現 | 発音記号 | 意味 | 動画の例文 | シンプル例文 |
|---|
- PC・Android(AnkiDroid含む):「💻 PC・Android用」ボタンで
anki_import.txtをダウンロードし、Ankiのファイル → インポートから取り込む(区切り文字はTabを選択) - iPhone(AnkiMobile):「📱 iPhone用」ボタンで
anki_import.apkgをダウンロードし、AirDropやFilesアプリでiPhoneに送って、AnkiMobileの設定(歯車) → Import File から開く
\ 長期記憶に最適!間隔反復学習がある単語帳 /
※ 限定詞シリーズ3本はすべて同じ動画を例文ソースにしているため、プリセットの12表現・デッキ名(デート表現10選)は3記事共通です。
まとめ:限定詞③の7つの顔と、シリーズ全体を再確認しよう

さて、今回は限定詞シリーズの最終回として、「全部」と「どれくらい」の7つの視点を見てきました。
限定詞③の7つの顔
- all ― 境目を入れずに全体を指す。可算・不可算のどちらにもつく
- every ― 1つ残らず、1つずつ。単数名詞+単数動詞
- each ― 1つ取り出して注目する。2つでも使える
- both / either / neither ― 対象が2つのときだけ。○○/どちらか/××
- many / much ― 数か量かで選ぶ。肯定文の「多い」は a lot of
- (a) few / (a) little ― a があれば「ある」、なければ「ない」
- 数量表現の目盛り ― 過剰/多い/中間/少しある/ほぼゼロの5帯、13段階
限定詞シリーズ全体のまとめ
3回にわたって見てきた限定詞を、最後にひとつの地図にまとめておきます。
- 特定するか、しないか(第1回):the は特定、a / an は不特定、無冠詞は数えていない
- 存在するか、しないか(第2回):some は「ある」前提、any は「あるかどうか」、no / none はゼロ
- 全体か、部分か(第3回):all / every / each は全部、both / either / neither は2つ、many / few は量の目盛り
そして全体を貫いているルールがひとつあります。
名詞の前に置ける限定詞は1つだけ、ということです。
だから a my book も the every guy も成立しません。
逆に言えば、限定詞をひとつ選ぶという行為は、
「この名詞を、私はこう見ています」と宣言することそのものなのです。
日本語には限定詞がありません。
だからこそ、英語を話すときは名詞を口にする直前で一度立ち止まって、
「これは特定できるか、いくつあるか、全部か一部か」を
自分に問う習慣をつけてみてください。
この3回分の地図が、その判断の助けになるはずです。
もし今日の内容で「なるほど」と思った部分があれば、
ぜひコメントで教えてください。
次回からは名詞パートの最後、「代名詞(it / one / that の使い分け)」に進みます。
さらに英語学習を進めたい方へ

発音が気になっている方へ
文法と同じくらい大事なのが、発音です。
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