イマージョンで must・have to・should を理解する

You don’t have to be here before ten.

これを「10時前に来てはいけません」と読んだ方は、要注意です。

正しくは「10時前に来る必要はありませんよ」

早く来てもいいし、来なくてもいい。相手に自由を渡している一文です。

ところが同じ動画の4秒前には、こういう文が出てきます。

Visitors must not touch the paintings.(来館者は絵画に触れてはいけません)。

こちらは正真正銘の禁止です。

must と have to は肯定文だとほとんど同じなのに、否定にしたとたん正反対になるのです。

僕自身、TOEIC300点からのスタートでした。

オンライン英会話を7年続けて910点まで来ましたが、

この3語は長いあいだ「must=〜ねばならない、should=〜すべき」の丸暗記のままでした。

でも実際の会話を聞くようになって、はっきり分かったことがあります。

この3語が分けているのは意味の強さではなく、背中を押しているのが誰かということなのです。

must・have to・should は3つとも背中を押す語。must は自分の内側から、have to は状況が外から、should は押さずに指をさすだけ

読み終えるころには、must・have to・should・mustn’t・don’t have to・shouldn’t を見たときに、誰がどれくらいの力で押しているのかを読み取れるようになっているはずです。

「must は強い、should は弱い」と強さの順に並べて覚えるのではなく、3語がそれぞれ持っている1つのイメージを手に入れる、という感覚です。

イマージョン学習で英文法を学ぶ前の確認事項

動画紹介

今回教材にするのは、Oxford Online English の文法レッスン動画です。

講師の Kasia さんが、must・have to・should の違いを約11分半かけて説明していきます。

このシリーズでは初めて、街頭インタビューではなく「英語の先生が英語で英語を説明する動画」を教材にします

理由は2つあります。

1つは、この3語だけは、自然な会話から拾い集めるのが難しいことです。

前回の will 編で使った街頭インタビュー動画(約12分半)には、助動詞の must が1回も出てきませんでした

その理由も、実はこの動画がちゃんと説明してくれています。

もう1つは、解説動画を英語のまま浴びるのも立派なイマージョンだからです。

日本語の解説を読んでから英語に戻るのではなく、英語で説明されたものをそのまま english のまま受け取る

文法の話は展開が予測しやすいので、リスニングの負荷が低いわりに情報量が多いという、おいしい教材でもあります。

そして今回は、12枚のカードすべてが動画に実際に出てくる例文で組めました。

文法解説動画ならではの強みです。

▼ 動画はこちら

学習の進め方

文法の知識を実際に使いこなすには、

その言葉が使われる場面や気持ちごと覚えるのが近道です。

だからこそ今回は、動画の生きたセリフを教材にして、「must・have to・should」の視点を見ていきます。

読み方は、目的に合わせて選んでみてください。

英語を楽しみながら勉強したい方は、このまま記事を読み進めてください。

動画のセリフをたどりながら、

「must・have to・should」の感覚を少しずつ自分のものにしていけます。

逆に、効率的に英文法だけを押さえたい方は、要点だけをまとめた別記事へどうぞ。

30代・40代の英語やり直し|英文法200時間(参考書10周)を乗り越える勉強法 文法学習は1冊を徹底的に10周する 30代・40代で英語をやり直そうとすると、多くの人が文法で止まります。 日本語...

must・have to・should とは何か ― 背中を押しているのは誰か

must は助動詞です。

can や may や will と同じで、動詞を助ける係であり、自分では意味を運びません

can がかぶせていたのは潜在、「そうなる力が眠っている」という色でした。

may がかぶせていたのは半々、「どちらに転ぶかわからない」という色でした。

will がかぶせていたのは断定、「そうなる」と言い切る色でした。

そして must がかぶせるのは必然です。

それ以外にない、という色です。

だから must は「〜しなければならない」にも「〜に違いない」にもなります。

どちらも「ほかの可能性が消えている」という同じ1つの感覚から出ているのです。

ここで、3語の関係をはっきりさせておきましょう。

must は話し手の内側から押してきます

自分がそう思うから、そうする。理由は自分の中にあります。

have to は状況が外から押してきます

会議がある、締め切りがある、規則で決まっている。理由は自分の外にあります。

そして should は、押しません

「そっちのほうがいいと思うよ」と指をさすだけです。

相手が従わなくても、話し手は困りません。

もうひとつ、形のうえで大事な違いがあります。

have to は助動詞ではありません

動詞の have と to不定詞がくっついたものなので、has to にも had to にもなります。

must は絶対に姿を変えません。だから過去を言いたいときは had to を借りるしかないのです。

このシリーズでは、名詞のまわりと修飾を、ここまで12回に分けて整理してきました。

  • 限定詞編:冠詞(a / an・the)、some / any / no など、名詞の「前」につく語
  • 代名詞編:it / one / that / this など、名詞の「代わり」になる語
  • 形容詞編:限定用法・叙述用法・後置修飾・並び順など、名詞を「説明する」語
  • 副詞編:位置と頻度・程度など、名詞以外を「説明する」語
  • 原級編:as … as で2つを同じ目盛りに乗せる
  • 比較級編:-er / more で目盛りをずらして差をつくる
  • 最上級編:the -est / most で端を指して言い切る
  • 否定編:not と no で、打ち消す範囲を指し示す
  • 助動詞 can 編:動詞に「そうなる可能性」をかぶせる
  • 助動詞 may 編:動詞に「どちらに転ぶかわからない半々」をかぶせる
  • 助動詞 will 編:動詞に「そうなる、という言い切り」をかぶせる
  • must・have to・should 編(この記事):動詞に「それ以外にない」「事情がそうさせる」「そのほうがいい」をかぶせる

なお、must be ~(〜に違いない)のような確信度の話は、may 編のカードで一度触れています。

今回の動画は義務とアドバイスに絞って説明しているので、この記事もそこに集中します。

前回の will 編をまだ読んでいない方は、先にこちらを読むと今回の話がつながりやすくなります。

英語イマージョン学習|Youtubeで英文法#17【will】will は「未来形」ではなく、「そうなる」と心が決まった瞬間に出る語です。アメリカの街頭インタビュー動画の12のセリフで、won't・'ll・if節・be going to まで図解つきで整理します。 ...
 \ 詳細説明はP329~366 /

イマージョンで学ぶ【must・have to・should】12の顔

ここからは、動画のセリフを使いながら、must・have to・should が持つ12の顔を1つずつ見ていきましょう。

前半8つは義務の側(must / have to)、後半4つはアドバイスの側(should が主役)です。

今回は12枚すべてが、動画に実際に出てくる例文です

① 動画のセリフで見る must / have to の8つの顔

  1. must + 原形 ― 自分の中から出てくる「やらなきゃ」
  2. have to + 原形 ― 状況が外から押してくる「やらなきゃ」
  3. must(約束・信念) ― 自分で決めたことだから must
  4. has to(三単現) ― 外から与えられた量は have to
  5. 掲示・書き言葉の must ― 話し言葉ではめったに出てこない must
  6. must not = 禁止 ― 「してはいけない」と線を引く
  7. don’t have to = 不要 ― 「しなくていい」と自由をあげる
  8. 話すときは can’t ― 禁止を口で言うときの現実解

② アドバイスを伝える4つの言い方

  1. should = アドバイス ― 「そうしたら?」と指をさす
  2. should = 意見 ― 「そうするのが当然だ」と思っている
  3. shouldn’t = 否定のアドバイス ― 「やめときなよ」はこれ一択
  4. must / have to = 強いおすすめ ― should より熱い「絶対これ」

⑨〜⑫の4つは、この記事では図解を1枚にまとめています(例文はすべて動画のセリフです)。

なお、would(仮定・過去の習慣・丁寧)と could は助動詞シリーズの別記事で扱うので、今回は取り上げません。

以下のカードをタップすると、それぞれの視点を実際の例文つきで詳しく確認できます。

カードをタップすると詳しい説明が開きます

must・have to・should は、どれも「〜しなければならない」「〜すべきだ」と訳されます。だから3つとも同じに見えてしまうのです。
ところが、この3語は背中を押しているのが誰かが違うだけです。must自分の内側が押している。have to状況が外から押している。should押さずに指をさしているだけ
そして否定にすると、この3つは一気に別物になりますmust not は「するな」、don’t have to は「しなくていい」で正反対、アドバイスを否定できるのは shouldn’t だけ
ここまでが骨組み(カード1〜8)です。そのうえで、アドバイスを伝える4つの言い方(カード9〜12)を見ていきます。「押しているのは誰か」で選ぶ、と考えられると、この3語は一度で整理できます
主語 助動詞・動詞 目的語 補語 修飾
セクション① 動画のセリフで見る must / have to の8つの顔must + 原形・have to + 原形・約束の must・has to・掲示の must・must not・don’t have to・話し言葉の can’t(カード1〜8/すべて動画のセリフ)
must + 原形 自分の中から出てくる「やらなきゃ」
We must talk to her before she leaves
タップして詳しく見る →
We must talk to her before she leaves.
彼女が行ってしまう前に、話しておかないと。
出典:動画スクリプト(0:39)

must は「〜しなければならない」と訳します。ところがその訳し方だと、have to と区別がつかなくなります。must が背負っているのは、話し手の内側から出てくる必要です。

この文で「話さないと」と思っているのは話し手自身です。誰かに命じられたわけでも、規則で決まっているわけでもありません。彼女が行ってしまう前に話しておきたい、という気持ちがそのまま must になっています。動画でも、この義務は more personal(より個人的)だと説明されています。

形のうえでは、助動詞なのでうしろは原形です。ここでは talk が原形のまま置かれています。主語が I でも he でも they でも、must は must のまま変わりません。

くわしいルール:must の形のルール
  • うしろは必ず原形:must talk / must be / must have(三単現の s も過去形もつかない)
  • 主語で形が変わらない:I must / he must / they must すべて must
  • must には過去形がない:「〜しなければならなかった」は had to で言う
  • 未来も must では言えない:will have to を借りる(助動詞は2つ重ねられない)
  • 否定は must not = mustn’t:ただし意味は「禁止」に変わる(カード⑥)

※ ルール中の一般例には、この動画に登場しない参考例も含まれます。

見分け方
「そう思っているのは誰か」を考えてください。
話し手が自分で「やらなきゃ」と思っているなら must、事情がそうさせているなら have to(カード②)です。内容が同じでも、押している主体が違えば語も変わります。
他の例(スクリプトより)
  • I must remember to send him a birthday card.(彼に誕生日カードを送るのを忘れないようにしないと・8:58)
  • All employees must wash hands.(従業員は手を洗うこと・9:05/こちらは掲示の must=カード⑤)
have to + 原形 状況が外から押してくる「やらなきゃ」
I have to go into work early tomorrow
タップして詳しく見る →
I have to go into work early tomorrow.
明日は早く出社しないといけません。
出典:動画スクリプト(0:42)

have to も「〜しなければならない」です。ただし押しているのは自分ではありません。状況のほうが押してきています。動画は「その義務は状況から生じるもので、あなたから生じるものではない」と説明しています(1:47)。

なぜ早く出社するのか。客との約束が入っているのかもしれないし、締め切りの仕事があるのかもしれません。とにかく自分では動かせない事情がある。だから have to なのです。

ここが大事なところです。have to には「選択の余地がない」という色があります。やりたい・やりたくないは関係ありません。そういう状況になってしまった、と報告しているだけなのです。

見分け方
「なぜ?」と聞き返せるかどうかで見分けられます。
have to には外側に理由がありますから、Why? と聞けば会議・締め切り・規則といった事情が返ってきます。must は「自分がそう思うから」で終わってしまい、それ以上の理由が出てきません。
他の例(スクリプトより)
  • I have to wear glasses because I can’t see so clearly.(よく見えないので眼鏡をかけないといけない・9:43)
  • Do you have to work tomorrow?(明日は仕事ですか・9:52)
must(約束・信念) 自分で決めたことだから must
I must pay him back like I promised
タップして詳しく見る →
I must pay him back like I promised.
約束したとおり、彼にお金を返さないと。
出典:動画スクリプト(1:56)

この文には、must が must である理由が書き込まれています。文末の like I promised(約束したとおり)です。約束したのは自分。だから返すのも、自分の中から出てくる必要なのです。

注目してほしいのは、誰も催促していないことです。相手から「返して」と言われた形跡はありません。自分で交わした約束を、自分で守ろうとしている。その姿勢がそのまま must という語の選択に出ています。

もしここが have to だったら、「返さないとまずいことになる」という外圧のニュアンスが出ます。musthave to は、どちらも「やらなきゃ」ですが、話し手の立ち位置がまるで違うのです。

見分け方
文のどこかに「自分で決めた」印がないか探してください。
like I promised / I feel / I really want to のような言葉が近くにあれば、must が選ばれている可能性が高いです。逆に because や規則の話が近くにあれば have to です。
他の例(スクリプトより)
  • I must remember to send him a birthday card.(誕生日カードを送るのを忘れないようにしないと・8:58)
  • You must read it—it’s an amazing story!(絶対読んでみて、すごい話だから・9:13/こちらは強いおすすめ=カード⑫)
has to(三単現) 外から与えられた量は have to
He has to do a lot of homework every week
タップして詳しく見る →
He has to do a lot of homework every week.
彼は毎週たくさんの宿題をやらないといけません。
出典:動画スクリプト(2:09)

この宿題を出しているのは学校です。彼が「たくさんやりたい」と思っているわけではありません。外から降ってきた量なので、迷わず have to になります。

そしてこの文には、もう1つ大事な情報が入っています。主語が He なので have が has に変わっていることです。have to は助動詞ではありません。動詞の haveto不定詞 の組み合わせです。

だからふつうの動詞と同じように形が変わります。三単現なら has to、過去なら had to、疑問文なら Do you have to ~?。must にはこれが1つもできません。must が使えない場面を have to が引き受けている、と考えると整理できます。

くわしいルール:have to は助動詞ではない
  • 三単現:He has to go.(× He must s)
  • 過去形:I had to go.(must に過去形はない)
  • 疑問文Do you have to work tomorrow?(9:52/must なら Must you ~? だが硬い)
  • 否定文:You don’t have to ~(意味は「不要」=カード⑦)
  • 助動詞の後ろにも置ける:will have to / might have to(must は重ねられない)

※ ルール中の一般例には、この動画に登場しない参考例も含まれます。

見分け方
形が変わっていたら have to です。
has / had / do の姿が見えたら、それは動詞の have。must は絶対に姿を変えませんから、変化形が必要な場面ではそもそも must が使えません。
他の例(スクリプトより)
  • Do you have to work tomorrow?(明日は仕事ですか・9:52)
  • You don’t have to do this if you don’t want to.(やりたくないならやらなくていい・9:58)
掲示・書き言葉の must 話し言葉ではめったに出てこない must
All passengers must have a valid ticket
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All passengers must have a valid ticket.
すべての乗客は有効な乗車券をお持ちください。
出典:動画スクリプト(2:37)

ここが、この動画でいちばん実用的な情報かもしれません。会話で義務を must で言うことは、実はまれだという事実です。動画ははっきり「話し言葉で義務を表すのに must を使うのはまれ」と言い、ネイティブは会話では have to のほうをずっと多く使うと続けます(2:20〜2:25)。

ではどこに must が残っているのか。駅の掲示、規約、案内文といった書き言葉です。この文も、券売機や改札に貼ってありそうな一文ですよね。相手が目の前にいない場面ほど must が似合うのです。

だから動画は、身も蓋もない結論を出します。「話すときは have to を使いなさい」(2:48)。これに従っておけば間違えようがない、というわけです。

見分け方
声に出す場面か、紙に書く場面かで選んでください。
会話で義務を言いたいときは have to。掲示・メール・規約など、不特定多数に向けて書くときは must。会話で must を使うと、それだけで書き言葉っぽく硬く響きます。
他の例(スクリプトより)
  • Candidates must arrive no later than five minutes before the scheduled start time.(受験者は開始予定時刻の5分前までに到着すること・2:40)
  • All employees must wash hands.(従業員は手を洗うこと・9:05)
must not = 禁止 「してはいけない」と線を引く
Visitors must not touch the paintings
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Visitors must not touch the paintings.
来館者は絵画に触れてはいけません。
出典:動画スクリプト(4:06)

must not は、must の意味をそのまま否定したものではありません。動画は forbidden(禁止されている)、You are not allowed to do this(それをすることは許されていない)と言い換えています(4:17〜4:20)。

つまり must not がやっているのは、選択肢をゼロにすることです。「触らないほうがいい」でも「触らなくてもいい」でもありません。触ってはいけない。線がはっきり引かれています。

短縮形は mustn’t です。ただしこれも掲示や規約といった書き言葉に多い形で、口で言うときはもっと軽い言い方が選ばれます(カード⑧)。

見分け方
「禁止」と訳せるかどうかで判定してください。
must not はやってはいけない。次のカード⑦の don’t have to はやらなくていいこの2つは正反対で、ここが日本人学習者のいちばんの落とし穴です。
他の例(スクリプトより)
  • Passengers must not talk to the driver while the bus is moving.(走行中、乗客は運転手に話しかけてはいけません・5:01)
  • Children must not be left unattended.(お子さまから目を離さないでください・9:20)
don’t have to = 不要 「しなくていい」と自由をあげる
You don’t have to be here before ten
タップして詳しく見る →
You don’t have to be here before ten.
10時前に来る必要はありませんよ。
出典:動画スクリプト(4:10)

この記事の山場です。must と have to はよく似ているのに、否定にしたとたん正反対になります。動画も「否定形の mustn’t と don’t have to は完全に別物だ」と念を押しています(3:58)。

don’t have tonot necessary(必要ではない)です。動画は You can choose to do something or not(するかしないかを選べる)、It’s your choice(あなたの選択です)と続けます(4:39〜4:56)。

だからこの文は、相手に自由を渡しているのです。9時に来てもいいし、8時でもいい。10時までに来ればよく、それより早く来る義務はない、と言っているだけです。ここを「10時前に来てはいけない」と読んでしまうと、意味が完全に裏返ります。

くわしいルール:否定にすると正反対になる
  • must not ~:してはいけない(禁止/選択肢がゼロ)
  • don’t have to ~:しなくてよい(不要/選択肢は残る)
  • 肯定形は似ている:must ~ / have to ~ はどちらも「やらなきゃ」
  • だから否定文でだけ意識すればいい:やめさせたいのか、免除したいのか
  • don’t have to は話し言葉でも書き言葉でも自然(5:47)

※ ルール中の一般例には、この動画に登場しない参考例も含まれます。

見分け方
「しなくていい」と言いたいときに mustn’t を使わないでください。
You mustn’t come before ten. と言うと「10時前に来るな」という禁止になります。免除したいなら don’t have to、やめさせたいなら must not です。
他の例(スクリプトより)
  • You don’t have to finish it today.(今日中に終わらせなくていいですよ・5:11)
  • You don’t have to do this if you don’t want to.(やりたくないならやらなくていい・9:58)
話すときは can’t 禁止を口で言うときの現実解
You can’t use your phone while you’re driving
タップして詳しく見る →
You can’t use your phone while you’re driving.
運転中は携帯を使っちゃだめだよ。
出典:動画スクリプト(5:43)

この文は、動画の中でもう1つの文とペアで出てきます。標識に書いてあるのは Mobile phones must not be used while driving.(5:34)。それを口で言うとどうなるかという例が、この文です。

禁止している中身はまったく同じなのに、must notcan’t に入れ替わっています。動画も「話し言葉では can’t を使うほうが一般的」と説明しています(5:26)。

ここまでで、must の居場所がかなりはっきりしてきました。義務は have to、禁止は can’t。会話で must の出番はほとんど残っていません。それでも must が会話でよく聞こえるのは、義務以外の使い方があるからです(カード⑫)。

見分け方
書いてあるか、しゃべっているかで置き換えてください。
掲示・規約なら must not、会話なら can’t。don’t have to だけは例外で、どちらでもそのまま使えます(5:47)。「禁止」だけが話し言葉と書き言葉で語を変える、と覚えると楽です。
他の例(スクリプトより)
  • Mobile phones must not be used while driving.(運転中の携帯電話の使用は禁止・5:34/同じ内容の掲示版)
  • You can’t use should to talk about obligations or rules.(義務や規則を言うのに should は使えません・6:41)
セクション② アドバイスを伝える4つの言い方should=アドバイス・should=意見・shouldn’t・must / have to の強いおすすめ(カード9〜12/こちらも4枚とも動画のセリフ)
should = アドバイス 「そうしたら?」と指をさす
You should go to bed earlier
タップして詳しく見る →
You should go to bed earlier.
もっと早く寝たほうがいいよ。
出典:動画スクリプト(6:14)

should は、must や have to とはやっていることが違います。動画は「アドバイスをしたり意見を述べたりするときに使う」と言っています(6:09)。背中を押すのではなく、指をさすだけです。

だから should には選択肢が残ります。動画も「そうした方が良いと思いますが、必ずしもそうする必要はありません」「義務ではないので、あなたにはまだ選択肢があります」と続けます。

この文の直後には、Then you wouldn’t feel so tired all the time.(そうすれば、いつもそんなに疲れていると感じなくなりますよ・6:16)が続きます。アドバイスには理由がセットになる、というのがよく分かる並びです。

見分け方
相手に断る自由があるかどうかで選んでください。
断ってもいいなら should。断れないなら have to。義務や規則の話に should を使うことはできません(6:41)。「規則ではこうなっています」を should で言うと、ただの個人の感想になります。
他の例(スクリプトより)
  • You should try once more—I’m sure you can get it.(もう一度やってみたら、きっとできるよ・10:22)
  • You should try the fish.(その魚、食べてみたら・7:31/中立的なおすすめ=カード⑫と比較)
should = 意見 「そうするのが当然だ」と思っている
He should do more work if he wants to get promoted
タップして詳しく見る →
He should do more work if he wants to get promoted.
昇進したいなら、彼はもっと働くべきだよ。
出典:動画スクリプト(6:29)

こちらの should は、目の前の相手へのアドバイスではありません。その場にいない人についての、話し手の意見です。動画も「これは私の意見です」と説明しています。

面白いのは、その次のひとことです。「彼がそうする必要はないと思うし、彼がそうするかどうかは特に気にしない」。つまり should には強制力がまったくありません。言った本人ですら、実行されるとは思っていないのです。

日本語の「〜すべきだ」は、けっこう強く響きますよね。ところが英語の should はそれよりずっと軽い「自分だったらそうするけどね」くらいの温度だと思っておくと、会話でのズレが減ります。

見分け方
「べきだ」と訳したくなったら、一度立ち止まってください。
should の多くは「〜したほうがいい」「〜すればいいのに」で足ります。強い当然さを出したいなら、should ではなく have to や must を選ぶ場面です。
他の例(スクリプトより)
  • If they make us work overtime, they should pay us for it.(残業させるなら、その分は払うべきだ・10:35)
  • You should try once more—I’m sure you can get it.(もう一度やってみたら、きっとできるよ・10:22/こちらは目の前の相手へのアドバイス=カード⑨)
shouldn’t = 否定のアドバイス 「やめときなよ」はこれ一択
You shouldn’t eat so much chocolate at once
タップして詳しく見る →
You shouldn’t eat so much chocolate at once—you’ll make yourself sick!
一度にそんなにチョコレートを食べないほうがいいよ、気持ち悪くなるよ!
出典:動画スクリプト(8:12)

ここは暗記ではなく、消去法で覚えられるところです。動画は「否定的なアドバイスをしたい場合は shouldn’t しか使えない」とはっきり言っています(8:04)。

なぜ1つしかないのか。ほかの2つは、別の意味に取られてしまうからです。mustn’t にすると禁止(カード⑥)、don’t have to にすると不要(カード⑦)になります。「やめといたほうがいいよ」という温度は、shouldn’t にしか出せません

この文もそうですよね。チョコレートを食べるのは禁止されていませんし、食べなくていいという話でもありません。食べてもいいけど、そんなに一度に食べると後悔するよ、と言っているだけです。

見分け方
否定のアドバイスは shouldn’t、と丸ごと覚えてください。
mustn’t は禁止、don’t have to は不要で、どちらもアドバイスにはなりません(8:32)。肯定文では3つとも使えるのに、否定文では should だけが残る、という非対称がポイントです。
他の例(スクリプトより)
  • You shouldn’t take the job unless you’re sure it’s what you want.(本当にやりたい仕事だと確信できないなら、引き受けないほうがいい・8:19)
  • You shouldn’t work so hard.(そんなに根を詰めないで・10:28)
must / have to = 強いおすすめ should より熱い「絶対これ」
You must try the fish
タップして詳しく見る →
You must try the fish. It’s delicious!
この魚、絶対食べてみて。おいしいから!
出典:動画スクリプト(7:01・7:03)

ここまで「会話で must はあまり使わない」と言ってきました。それなのに実際の会話では must がよく聞こえます。その理由がこれです。must はアドバイスにも使えるのです(6:55)。

しかも have to でも同じことが言えます(7:05)。You have to try the fish!(7:11)でもまったく問題ありません。動画は、強いおすすめでは have to のほうが会話的に響くと補足しています(10:12)。

差が出るのは温度です。You should try the fish.(7:31)はかなり中立。それに対して You must try the fish! はずっと強く、話し手が興奮している(7:23・7:43)。その魚が本当に好きなんだ、というところまで伝わります。

見分け方
おすすめの温度で3段階に並べてください。
should = 中立(〜したらいいよ)/must = 熱い(絶対これ)/have to = 熱いけど会話寄り(これ食べなきゃ損だよ)。義務の must は書き言葉、おすすめの must は会話で大活躍します。
他の例(スクリプトより)
  • You have to try the fish!(その魚、絶対食べてみて・7:11/より会話的)
  • You have to try this ice cream!(このアイス絶対食べてみて・10:07)
  • You must read it—it’s an amazing story!(絶対読んでみて、すごい話だから・9:13)

一人プレゼンを実施してみる

まずは何も見ずに例文を自分で作って説明してみて、

うまく言えなかった項目だけ解説例を確認する、

という使い方がおすすめです。

12問あるので、1日に全部やろうとしなくて構いません

とくに⑥と⑦の2つだけは、続けてやってみてください。

must not と don’t have to の差が、この記事でいちばん実用的なところです。

① must + 原形、説明できますか?

例文:

We must talk to her before she leaves.
彼女が行ってしまう前に、話しておかないと。

要点:

  • must は話し手の内側から出てくる「やらなきゃ」
  • 命じられたのではなく、自分がそう感じている
  • うしろは必ず原形。主語で形は変わらない

解説例:

must は「〜しなければならない」と訳しますよね。

でもその訳だけだと、have to と区別がつかなくなります

must が背負っているのは、話し手の内側から出てくる必要なんです。

この文で「話さないと」と思っているのは、話し手自身です。

誰かに命令されたわけでも、規則で決まっているわけでもありません。

彼女が行ってしまう前に話しておきたい、という気持ちがそのまま must になっているんですね。

動画でも、この義務は「より個人的なもの」だと説明されています。

形は簡単で、助動詞なのでうしろは原形です。

ここでも talk が原形のまま置かれていますね。

主語が I でも he でも they でも、must は must のまま変わりません。

② have to + 原形、説明できますか?

例文:

I have to go into work early tomorrow.
明日は早く出社しないといけません。

要点:

  • have to は状況が外から押してくる「やらなきゃ」
  • 義務の出どころは自分ではなく事情のほう
  • 「選択の余地がない」という色がある

解説例:

have to も「〜しなければならない」です。

ただし、押しているのは自分ではありません

状況のほうが押してきているんですね。

動画でも「その義務は状況から生じるもので、あなたから生じるものではない」と説明されています。

なぜ早く出社するのか。

客との約束が入っているのかもしれないし、締め切りの仕事があるのかもしれません。

とにかく自分では動かせない事情がある。だから have to なんです。

ここが大事なところで、have to には「選択の余地がない」という色があります

やりたい・やりたくないは関係ありません。

そういう状況になってしまった、と報告しているだけなんですね。

③ must(約束・信念)、説明できますか?

例文:

I must pay him back like I promised.
約束したとおり、彼にお金を返さないと。

要点:

  • like I promised が must を選ばせている
  • 誰にも催促されていない。自分で決めた約束
  • have to にすると外圧のニュアンスに変わる

解説例:

この文には、must が must である理由がそのまま書き込まれています

文末の like I promised、つまり「約束したとおり」ですね。

約束したのは自分です。

だから返すのも、自分の中から出てくる必要なんです。

注目してほしいのは、誰も催促していないことです。

相手から「返して」と言われた形跡はありません。

自分で交わした約束を、自分で守ろうとしている。

その姿勢がそのまま must という語の選択に出ているんですね。

もしここが have to だったら、「返さないとまずいことになる」という外圧の感じが出ます。

どちらも「やらなきゃ」ですが、話し手の立ち位置がまるで違うんです。

④ has to(三単現)、説明できますか?

例文:

He has to do a lot of homework every week.
彼は毎週たくさんの宿題をやらないといけません。

要点:

  • 宿題を出しているのは学校。外から降ってきた量
  • have to は助動詞ではなく、動詞 have + to不定詞
  • だから has / had / do で形が変わる。must は変わらない

解説例:

この宿題を出しているのは学校です。

彼が「たくさんやりたい」と思っているわけではありませんね。

外から降ってきた量なので、迷わず have to になります。

そしてこの文には、もう1つ大事な情報が入っています。

主語が He なので、have が has に変わっていることです。

実はhave to は助動詞ではありません

動詞の have と、to不定詞の組み合わせなんです。

だからふつうの動詞と同じように形が変わります。

三単現なら has to、過去なら had to、疑問文なら Do you have to ~? ですね。

must にはこれが1つもできません

must が使えない場面を have to が引き受けている、と考えると整理しやすいです。

⑤ 掲示・書き言葉の must、説明できますか?

例文:

All passengers must have a valid ticket.
すべての乗客は有効な乗車券をお持ちください。

要点:

  • 会話で義務を must で言うのはまれ。have to が主役
  • must は掲示・規約・案内文など書き言葉に残っている
  • 迷ったら「話すときは have to」で間違いない

解説例:

ここが、この動画でいちばん実用的な情報かもしれません。

会話で義務を must で言うことは、実はまれなんです。

動画でも「話し言葉で義務を表すのに must を使うのはまれ」とはっきり言っています。

そして「ネイティブは会話では have to のほうをずっと多く使う」と続きます。

ではどこに must が残っているのか。

駅の掲示、規約、案内文といった書き言葉です。

この文も、改札に貼ってありそうな一文ですよね。

相手が目の前にいない場面ほど must が似合うんです。

だから動画は身も蓋もない結論を出します。「話すときは have to を使いなさい」と。

これに従っておけば、まず間違えようがありません。

⑥ must not = 禁止、説明できますか?

例文:

Visitors must not touch the paintings.
来館者は絵画に触れてはいけません。

要点:

  • must not は「禁止」。許されていない、という意味
  • must の否定ではなく、選択肢をゼロにする言い方
  • mustn’t も書き言葉寄り。口では別の言い方をする

解説例:

must not は、must の意味をそのまま否定したものではありません

動画では forbidden、つまり「禁止されている」と言い換えられています。

さらに「それをすることは許されていない」とも説明されていますね。

つまり must not がやっているのは、選択肢をゼロにすることなんです

「触らないほうがいい」でも「触らなくてもいい」でもありません。

触ってはいけない。線がはっきり引かれています。

短縮形は mustn’t ですが、これも掲示や規約に多い形です。

口で言うときは、もっと軽い言い方が選ばれます。

そして次が本題なんですが、この must not と don’t have to は正反対なんです。

⑦ don’t have to = 不要、説明できますか?

例文:

You don’t have to be here before ten.
10時前に来る必要はありませんよ。

要点:

  • don’t have to は「しなくてよい」。必要がないだけ
  • must not(禁止)とは正反対。ここが最大の落とし穴
  • 選択肢は相手に残っている。It’s your choice

解説例:

ここが今日いちばんの山場です。

must と have to はよく似ているのに、否定にしたとたん正反対になります

動画も「否定形の mustn’t と don’t have to は完全に別物だ」と念を押しています。

don’t have to は「必要ではない」という意味です。

動画では「するかしないかを選べる」「それはあなたの選択です」と説明されていますね。

だからこの文は、相手に自由を渡しているんです。

9時に来てもいいし、8時でもいい。

10時までに来ればよくて、それより早く来る義務はない、と言っているだけなんですね。

ここを「10時前に来てはいけない」と読んでしまうと、意味が完全に裏返ります

免除したいなら don’t have to、やめさせたいなら must not。ここだけは覚えて帰ってください。

⑧ 話すときは can’t、説明できますか?

例文:

You can’t use your phone while you’re driving.
運転中は携帯を使っちゃだめだよ。

要点:

  • 掲示は must not、会話は can’t。中身は同じ
  • 義務は have to、禁止は can’t が会話の現実解
  • don’t have to だけは話し言葉でも書き言葉でも同じ

解説例:

この文は、動画の中でもう1つの文とペアで出てきます

標識に書いてあるのは「運転中の携帯電話の使用は禁止」という must not の文です。

それを口で言うとどうなるか、という例がこの文なんですね。

禁止している中身はまったく同じなのに、must not が can’t に入れ替わっています。

動画でも「話し言葉では can’t を使うほうが一般的」と説明されています。

ここまでで、must の居場所がかなりはっきりしてきました

義務は have to、禁止は can’t。

会話で must の出番は、ほとんど残っていないんです。

それでも must が会話でよく聞こえるのは、義務以外の使い方があるからなんですね。

ここからは、アドバイスを伝える4つの言い方です。

4つとも動画のセリフですが、この4つは図解を1枚にまとめてあります。

下の一覧図解を見ながら、順番に説明してみてください。

⑨ should = アドバイス、説明できますか?

例文:

You should go to bed earlier.
もっと早く寝たほうがいいよ。

要点:

  • should はアドバイス・意見。義務ではない
  • 相手に断る自由が残っている
  • 義務や規則の話には should を使えない

解説例:

should は、must や have to とはやっていることが違います

動画では「アドバイスをしたり意見を述べたりするときに使う」と説明されています。

背中を押すのではなく、指をさすだけなんですね。

だから should には選択肢が残ります。

動画も「そうした方が良いと思いますが、必ずしもそうする必要はありません」と言っています。

義務ではないので、相手にはまだ選択肢があるわけです。

この文の直後には「そうすれば、いつもそんなに疲れていると感じなくなりますよ」が続きます。

アドバイスには理由がセットになる、というのがよく分かる並びですよね。

⑩ should = 意見、説明できますか?

例文:

He should do more work if he wants to get promoted.
昇進したいなら、彼はもっと働くべきだよ。

要点:

  • その場にいない人についての、話し手の意見
  • should に強制力はない。実行されるとも思っていない
  • 日本語の「べきだ」より、ずっと温度が低い

解説例:

こちらの should は、目の前の相手へのアドバイスではありません。

その場にいない人についての、話し手の意見です。

動画でも「これは私の意見です」と説明されています。

面白いのは、その次のひとことなんです。

「彼がそうする必要はないと思うし、彼がそうするかどうかは特に気にしない」

つまり should には強制力がまったくないんですね。

言った本人ですら、実行されるとは思っていないわけです。

日本語の「〜すべきだ」って、けっこう強く響きますよね。

ところが英語の should はそれよりずっと軽いんです。

「自分だったらそうするけどね」くらいの温度だと思っておくと、会話でのズレが減ります。

⑪ shouldn’t = 否定のアドバイス、説明できますか?

例文:

You shouldn’t eat so much chocolate at once—you’ll make yourself sick!
一度にそんなにチョコレートを食べないほうがいいよ、気持ち悪くなるよ!

要点:

  • 否定のアドバイスができるのは shouldn’t だけ
  • mustn’t は禁止、don’t have to は不要になってしまう
  • 肯定では3つとも使えるのに、否定では should だけが残る

解説例:

ここは暗記ではなく、消去法で覚えられるところです。

動画は「否定的なアドバイスをしたい場合は shouldn’t しか使えない」とはっきり言っています。

なぜ1つしかないのか。

ほかの2つは、別の意味に取られてしまうからなんです。

mustn’t にすると禁止、don’t have to にすると不要になってしまいます。

「やめといたほうがいいよ」という温度は、shouldn’t にしか出せません

この文もそうですよね。

チョコレートを食べるのは禁止されていませんし、食べなくていいという話でもありません。

食べてもいいけど、そんなに一度に食べると後悔するよ、と言っているだけなんです。

⑫ must / have to = 強いおすすめ、説明できますか?

例文:

You must try the fish. It’s delicious!
この魚、絶対食べてみて。おいしいから!

要点:

  • must と have to はアドバイスにも使える
  • should は中立、must / have to は熱い
  • 会話で聞こえる must は、たいていこの「強いおすすめ」

解説例:

ここまで「会話で must はあまり使わない」と言ってきました。

それなのに、実際の会話では must がよく聞こえます

その理由がこれなんです。must はアドバイスにも使えるんですね。

しかも have to でも同じことが言えます。

You have to try the fish! でもまったく問題ありません。

動画では、強いおすすめでは have to のほうが会話的に響く、と補足されています。

差が出るのは温度です。

You should try the fish. はかなり中立的な響きなんですね。

それに対して You must try the fish! は、ずっと強くて、話し手が興奮しています。

その魚が本当に好きなんだな、というところまで伝わるんです。

ここまで言えたら、次は人に向けて

一人で言えた例文は、相手がいると急に出てこなくなります。

文法が身につくのは、通じた/通じなかったを自分の耳で確かめた瞬間です。

とくに must・have to・should は相手との距離感を決める語なので、一人では正解が分かりません。

まずは量をこなせる環境で、今日覚えた3語を実際に使ってみてください。

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今日の表現をAnkiで復習しよう

記事に出てきた動画の表現を、そのままAnkiに取り込めるようにまとめました。

今回は新しい動画なので、12表現すべて新規です

文法の解説動画が教材なので、must + 原形don’t have to ~ のような形そのものも、覚える単位としてそのまま入れてあります。

そこに、掲示や職場でそのまま出てくる表現(a valid ticketno later than ~get promotedwork overtime)を混ぜました。

今回のテーマに引きつけて1つ挙げるなら、no later than ~(〜より遅れずに)です。

動画では must の例文の中に出てきますが、メールでも案内文でもそのまま使える言い方です。

意味だけでなく、どんな場面で使われていたかごと覚えてしまってください。

知らなかった表現を追加・編集して、自分専用のカードを作ってみてください。

知らなかった表現を追加・編集して、そのままAnkiに取り込めます。

表現発音記号意味動画の例文シンプル例文
プリセット(最初から入っている表現)
カードの表:表現のみ / 裏:発音記号 → 意味 → 📺動画の例文 → 💬シンプル例文
Ankiへの取り込み方
  1. PC・Android(AnkiDroid含む):「💻 PC・Android用」ボタンで anki_import.txt をダウンロードし、Ankiのファイル → インポートから取り込む(区切り文字はTabを選択)
  2. iPhone(AnkiMobile):「📱 iPhone用」ボタンで anki_import.apkg をダウンロードし、AirDropやFilesアプリでiPhoneに送って、AnkiMobileの設定(歯車) → Import File から開く

まとめ:must・have to・should の12の顔を再確認しよう

さて、今回は「must・have to・should は、背中を押しているのが誰かで選ぶ」というテーマで、12の顔を見てきました。

義務の側(must / have to)の8つ
  • must + 原形 ― 話し手の内側から出てくる「やらなきゃ」
  • have to + 原形 ― 状況が外から押してくる「やらなきゃ」
  • must(約束・信念) ― like I promised が must を選ばせている
  • has to(三単現) ― have to は助動詞ではないから形が変わる
  • 掲示・書き言葉の must ― 会話の義務は have to が主役
  • must not ― 「してはいけない」。選択肢がゼロになる
  • don’t have to ― 「しなくていい」。選択肢は相手に残る
  • 話すときは can’t ― 掲示は must not、会話は can’t
アドバイスの側(should が主役)の4つ
  • should = アドバイス ― 押さずに指をさす。断る自由が残る
  • should = 意見 ― 日本語の「べきだ」よりずっと軽い
  • shouldn’t ― 否定のアドバイスができるのはこれだけ
  • must / have to の強いおすすめ ― should が中立、こちらは熱い

12と聞くと多く感じますが、出発点はたった3つです。

must は自分が押している。have to は状況が押している。should は押していない。

肯定文では、この3つの差はそれほど目立ちません。

差がはっきり出るのは否定にしたときです。

must not は「するな」、don’t have to は「しなくていい」、shouldn’t は「やめときなよ」

3語が3方向に散らばります。

そしてもう1つ、会話の現実として覚えておきたいのが使用頻度の偏りです。

義務を話し言葉で言うなら have to、禁止を話し言葉で言うなら can’t。

会話で聞こえてくる must は、たいてい⑫の強いおすすめのほうです。

今日の12のうち、まずおすすめしたいのは⑦の don’t have to と⑪の shouldn’t です。

この2つが体に入ると、英語で人と話すときの角が一気に取れます。「しなくていいですよ」と言えるだけで相手は楽になりますし、「やめといたら」を shouldn’t で言えると、否定なのにきつく響かないからです。

もし今日の内容で「なるほど」と思った部分があれば、ぜひコメントで教えてください。

次回は、助動詞シリーズの5本目として「would」に進む予定です。

will 編で意図的に外した would を、そこで回収します。

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CHOBI
40代の子育てサラリーマン。 みんなが苦手な家計管理、筋トレ、 英語にチャレンジしてます。 ・英語学習歴 2019年 日本企業から外資系企業に転職 想定TOEICスコア200〜300点 コーチングスクールに半年通う 2020年 TOEIC700点超え →独学・オンライン英会話開始 2021年 TOEIC800点の壁をこえられず 2022年 一から基礎(発音・文法・単語)をやり直す 2023年 TOEIC910点達成 2024年 別の外資系企業に転職