イマージョンで原級(as … as)を理解する

Her English isn’t as good as mine.

この文、どちらの英語が上だと思いますか。

「彼女の英語は私のとは違う」と読んでしまった方は、要注意です。

正解は「彼女の英語は私ほど良くない」。

つまり、私のほうが上だとはっきり言っています。

not as … as を「〜と同じではない」と訳してしまうと、

上か下かという肝心の情報がまるごと抜け落ちてしまいます。

僕自身、TOEIC300点からのスタートでした。

オンライン英会話を7年続けて910点まで来ましたが、

原級は「as を2つ置けばいいんでしょ」と、形だけで覚えていた項目でした。

でも原級がやっていることは、たった1つです。

原級は「2つを同じ目盛りに乗せて、届くかどうかを確かめる」装置

読み終えるころには、not as … as を見た瞬間に上下が判断できるようになっているはずです。

形を5つ覚えるのではなく、目盛りに乗せるという1つのイメージを手に入れる、という感覚です。

イマージョン学習で英文法を学ぶ前の確認事項

動画紹介

今回教材にするのは、BBC World Service のポッドキャスト番組です。

スウェーデンが学校からスクリーンを減らし、紙の教科書に戻そうとしている——その是非を追いかける11分。

原級を学ぶのに、これほど都合のいい教材はなかなかありません。

「昔と比べて読解力はどうなのか」「低学年と比べてどうなのか」を延々と語る内容だからです。

しかも司会・記者・生徒・教師と話し手が入れ替わるので、

同じ原級でも、書き言葉寄りの言い方と会話の言い方を1本で聞き比べられます。

学習の進め方

文法の知識を実際に使いこなすには、

その言葉が使われる場面や気持ちごと覚えるのが近道です。

だからこそ今回は、動画の生きたセリフを教材にして、「原級」の視点を見ていきます。

読み方は、目的に合わせて選んでみてください。

英語を楽しみながら勉強したい方は、このまま記事を読み進めてください。

動画のセリフをたどりながら、

「原級」の感覚を少しずつ自分のものにしていけます。

逆に、効率的に英文法だけを押さえたい方は、要点だけをまとめた別記事へどうぞ。

30代・40代の英語やり直し|英文法200時間(参考書10周)を乗り越える勉強法 文法学習は1冊を徹底的に10周する 30代・40代で英語をやり直そうとすると、多くの人が文法で止まります。 日本語...

原級比較とは何か ― 2つを同じ目盛りに乗せる

比較には、原級・比較級・最上級の3つがあると習います。

この3つは、実はやっていることが全部同じです。

2つ以上のものを、1本の目盛りの上に並べているだけなんです。

違うのは、並べた結果をどう報告するかだけ。

同じ位置なら原級、上か下かを言うなら比較級、いちばん上だと言うなら最上級です。

だから最初に覚えるべきは、目盛りに乗せるという動作そのものです。

その道具が as … as です。

1つ目の as で「どれくらいか」を示し、2つ目の as で「何と比べてか」を示す。

この2つで、比較の土俵が完成します。

そして目盛りに届かなかったときに not がつきます。

このシリーズでは、名詞のまわりと修飾を、ここまで5回に分けて整理してきました。

  • 限定詞編:冠詞(a / an・the)、some / any / no など、名詞の「前」につく語
  • 代名詞編:it / one / that / this など、名詞の「代わり」になる語
  • 形容詞編:限定用法・叙述用法・後置修飾・並び順など、名詞を「説明する」語
  • 副詞編:位置と頻度・程度など、名詞以外を「説明する」語
  • 原級編(この記事):as … as で2つを同じ目盛りに乗せる
  • 次回:比較級(than で上下をはっきり言う)
 \ 詳細説明はP281~294 /

イマージョンで学ぶ【原級】5つの顔

ここからは、動画のセリフを使いながら、原級が持つ5つの顔を1つずつ見ていきましょう。

① as … as の骨組み

  1. as … as ― 2つを同じ目盛りに乗せる
  2. not as … as ― 目盛りに届かない=「〜ほど…ない」
  3. as much as ― much を挟めば「量」の比較になる

② 形が変わるとき

  1. as の省略 ― 相手が明らかなら、2つ目の as は消える
  2. the same / similar ― 「同じ」を伝える、原級以外の言い方

副詞編で見た「as は形を変えずにいろいろな働きをする」という感覚は、ここでもそのまま効きます。

以下のカードをタップすると、それぞれの視点を実際の例文つきで詳しく確認できます。

カードをタップすると詳しい説明が開きます

原級は「as … as で同じくらい」と習いますが、それだけだと not as … as を「同じではない」と訳してしまいます。もっと役に立つのは、原級を「2つを同じ目盛りに乗せる装置」だと考えることです。
目盛りに乗れば as … as、届かなければ not as … as(〜ほど…ない)。間に挟む語を good から much に変えれば、性質の比較が量の比較になります(as much as)。比べる相手が明らかなら2つ目の as ごと省略され、「もの自体が同じ」と言いたいときは the same 〜 as に持ち替えます。
名詞のカタマリ(主語) 動詞 目的語 比較の中身 修飾・その他
セクション① as … as の骨組み基本の形・not as … as・as much as(カード1〜3)
as … as 2つを同じ目盛りに乗せる ▼
their reading skills aren’t as good as they used to be
タップして詳しく見る →
their reading skills aren’t as good as they used to be
生徒の読解力は、以前ほど良くありません。
出典:動画スクリプト(1:51 付近)

原級は as … as という形で、2つのものを同じ目盛りに乗せて確かめるのが仕事です。ここでは「今の読解力」と「昔の読解力」を並べています。

まず押さえたいのは、2つの as が別の働きをしていることです。1つ目の as は good にかかって「どれくらい良いのか」を示す副詞。2つ目の as は「何と比べてか」を導く接続詞です。同じ綴りですが、役割はまったく違います。

そして as の後ろに来るのは they used to be、つまり過去の自分です。比べる相手は他人とは限りません。昔の自分、去年の売上、理想の状態——同じ土俵に乗るものなら何でも置けます。

見分け方
as と as の間に何が挟まっているかを見てください。
形容詞や副詞が1語だけ入っていれば原級です。as good as、as much as、as quickly as——どれも同じ骨組みでできています。
他の例(スクリプトより)
  • students, their reading skills aren’t as good as they used to be(生徒の読解力は以前ほど良くない)
  • perhaps not as much as the younger years(おそらく低学年ほどではない)
  • if kids aren’t learning as much on these tools as they were in the past(子どもが以前ほどこれらのツールで学んでいないなら)
  • without access to these screens as much(それほど多くはスクリーンに触れずに)
not as … as 目盛りに届かない=「〜ほど…ない」 ▼
perhaps not as much as the younger years
タップして詳しく見る →
perhaps not as much as the younger years
おそらく、低学年ほどではありません。
出典:動画スクリプト(2:20 付近)

as … as に not がつくと、意味は「〜ほど…ない」になります。ここを「〜と同じではない」と訳してしまうのが最大の落とし穴です。

正しいイメージは「その目盛りに届かない」。「同じではない」なら上回る可能性も残りますが、not as … as は必ず下です。つまり not as … as は、実質的に下向きの比較を表しています。

そしてもう1つ大事な事実があります。実際の英語では、肯定の as … as より否定形のほうがはるかによく出てきます。この動画でも、原級は4回すべて否定文脈でした。「〜ほどではない」と控えめに言うほうが、会話では出番が多いのです。

見分け方
「〜ほど…ない」と訳してみるのが確実です。
not as much as the younger years は「低学年ほどではない」。「低学年と同じ量ではない」と訳すと、上か下かが分からなくなってしまいます。
他の例(スクリプトより)
  • their reading skills aren’t as good as they used to be(読解力は以前ほど良くない)
  • they’ve started to notice the shift, perhaps not as much as the younger years(変化に気づき始めているが、低学年ほどではない)
  • if kids aren’t learning as much on these tools as they were in the past(以前ほど学んでいないとしたら)
  • could it have an adverse effect and leave them less well prepared(逆効果になって、準備不足にしてしまわないか)
as much as much を挟めば「量」の比較になる ▼
kids aren’t learning as much on these tools as they were in the past
タップして詳しく見る →
if kids aren’t learning as much on these tools as they were in the past
子どもたちが以前ほどこれらのツールで学んでいないとしたら
出典:動画スクリプト(9:54 付近)

as と as の間に入れる語を変えると、何を比べるかが変わります。good を入れれば性質の比較、much を入れれば「量」の比較です。ここでは「学ぶ量」を昔と今で比べています。

注目したいのは語順です。2つの as は、必ずしも隣り合いません。この文では as much と as のあいだに on these tools が丸ごと割り込んでいます。それでも2つの as はペアのままです。

これが読解でつまずく原因になります。as much を見たら、後ろのどこかに相方の as がいないか探す。この癖をつけておくと、長い文でも比較の骨組みが一瞬で見えるようになります。

見分け方
as much / as many を見たら、相方の as を探すのが鉄則です。
much は数えられないもの(量)、many は数えられるもの(数)。as many books as のように使い分けます。
他の例(スクリプトより)
  • if kids aren’t learning as much on these tools as they were in the past(以前ほどこれらのツールで学んでいないとしたら)
  • perhaps not as much as the younger years(おそらく低学年ほどではない)
  • part of this is because of the amount of time they spend on screens(原因の一つは画面に費やす時間の量だ)
  • We are kind of the first generation to use technology this much(私たちはこれほどテクノロジーを使う最初の世代だ)
セクション② 形が変わるときas の省略・the same / similar(カード4〜5)
asの省略 相手が明らかなら、2つ目の as は消える ▼
without access to these screens as much
タップして詳しく見る →
without access to these screens as much
それほど多くはスクリーンに触れないようにして
出典:動画スクリプト(2:27 付近)

この文には as が1つしかありません。2つ目の as 以降が、まるごと省略されているからです。

省略が起きるのは、比べる相手が文脈で明らかなときです。ここは「(これまでの学年ほどには)」が隠れています。直前で低学年の話をしているので、わざわざ言う必要がないわけです。

これは会話では日常的に起こります。日本語でも「そんなに触らせない」と言うとき、「何と比べてそんなに」かをいちいち言いませんよね。それと同じ感覚です。読むときは省略部分を補って意味を確定させてください。

見分け方
as が1つしかないのに比較っぽいと感じたら、省略を疑ってください。
not so much / not really も同じ発想で、「(何かと比べて)それほどでもない」を1語で言い切る言い方です。
他の例(スクリプトより)
  • they’re now trying to start them out without access to these screens as much(それほど多くはスクリーンに触れさせずに始めようとしている)
  • get them looking at screens a bit less in class(授業中に画面を見る時間を少し減らす)
  • our generation use it a lot(私たちの世代はよく使う)
  • We are kind of the first generation to use technology this much(これほど使う最初の世代だ)
the same / similar 「同じ」を伝える、原級以外の言い方 ▼
I don’t want the same thing for my siblings
タップして詳しく見る →
I don’t want the same thing for my siblings
弟や妹には同じ思いをさせたくありません。
出典:動画スクリプト(2:53 付近)

「同じだ」と伝える方法は as … as だけではありません。the same は、中身がそっくり同一だと言い切る形です。as … as が「程度が同じ」なのに対して、the same は「もの自体が同じ」を指します。

比べる相手を示したいときは、後ろに as を足します。the same thing as my school のように、the same 〜 as … でひとまとまりです。(than ではないので注意してください。)

もう少しゆるく言いたいときは similar。「同じ」ではなく「似ている」です。そして compared to は、比べる土俵を設定するだけで、上下は文の中身が決めます。

くわしいルール:「同じ」まわりの使い分け
  • as … as:程度が同じ(as good as=同じくらい良い)
  • the same 〜 as …:もの自体が同じ。than は使わない
  • similar to …:似ているだけで、同一ではない
  • compared to …:比べる土俵を示すだけ。上下は文の内容で決まる
  • the same 〜 that …:as の代わりに関係詞を使う形(It’s the same price that it was last year.)

※ the same thing as my school と the same price that it was last year は、使い分けを示すための一般的な参考例です(この動画には登場しません)。

見分け方
比べているのが「程度」か「もの」かで選びます。
程度なら as … as、ものそのものなら the same。そして the same の相方は as で、than ではありません。
他の例(スクリプトより)
  • I don’t want the same thing for my siblings(弟や妹には同じ思いをさせたくない)
  • Same thing going on in South Korea.(韓国でも同じことが起きている)
  • how they would feel if something similar was introduced in their school(同じようなものが自分の学校に導入されたらどう感じるか)
  • can make it harder to process and remember information compared to looking at information in a book(本で見るのと比べて、処理も記憶も難しくなりうる)

一人プレゼンを実施してみる

まずは何も見ずに例文を自分で作って説明してみて、

うまく言えなかった項目だけ解説例を確認する、

という使い方がおすすめです。

① as … as、説明できますか?

例文:

their reading skills aren’t as good as they used to be
生徒の読解力は、以前ほど良くありません。

要点:

  • as … as は2つを同じ目盛りに乗せて確かめる形
  • 1つ目の as =どれくらい、2つ目の as =何と比べて
  • as の後ろは節でも名詞でもよい(they used to be=過去の自分)

解説例:

原級というのは、as … as という形のことです。

やっていることはシンプルで、2つを同じ目盛りに乗せて確かめるだけです。

この文では、今の読解力と昔の読解力を並べていますね。

ここで大事なのが、2つの as は別物だということです。

1つ目の as は good にかかって「どれくらい良いのか」を示しています。

2つ目の as は「何と比べてか」を導く接続詞です。

そして比べる相手は they used to be、つまり過去の自分でした。

他人と比べるとは限らない、というのが意外と見落とされがちなポイントです。

② not as … as、説明できますか?

例文:

perhaps not as much as the younger years
おそらく、低学年ほどではありません。

要点:

  • not as … as は「〜ほど…ない」。必ず下向きの比較になる
  • 「〜と同じではない」と訳すと上下が分からなくなる
  • 実際の会話では肯定形より否定形のほうがよく出てくる

解説例:

as … as に not がつくと、「〜ほど…ない」という意味になります。

ここで多いのが、「〜と同じではない」と訳してしまう間違いです。

「同じではない」だと、上回っている可能性も残ってしまいますよね。

でも not as … as は必ず下なんです。

イメージは「その目盛りに届かない」。これで一発で決まります。

そしてもう1つ、意外な事実があります。

実際の英語では、肯定の as … as より否定形のほうがずっとよく出てくるんです。

この動画でも、原級は4回とも否定の文脈で使われていました。

③ as much as、説明できますか?

例文:

if kids aren’t learning as much on these tools as they were in the past
子どもたちが以前ほどこれらのツールで学んでいないとしたら

要点:

  • as と as の間に much を入れると「量」の比較になる
  • 2つの as は離れることがある(間に語句が割り込む)
  • as much を見たら、後ろにいる相方の as を探す

解説例:

as と as のあいだに何を入れるかで、何を比べるかが変わります。

good を入れれば性質の比較、much を入れれば量の比較です。

この文では、学ぶ量を昔と今で比べていますね。

そして注目してほしいのが語順です。

2つの as は、必ずしも隣り合っていません。

ここでは as much と as のあいだに on these tools が丸ごと割り込んでいます。

それでもこの2つはペアのままなんです。

だから as much を見たら、後ろに相方の as がいないか探す癖をつけてください。

④ asの省略、説明できますか?

例文:

without access to these screens as much
それほど多くはスクリーンに触れないようにして

要点:

  • 2つ目の as 以降は、丸ごと省略されることがある
  • 省略が起きるのは、比べる相手が文脈で明らかなとき
  • 読むときは省略部分を補って意味を確定させる

解説例:

この文、よく見ると as が1つしかありません。

2つ目の as 以降が、まるごと省略されているんです。

省略が起きるのは、比べる相手が文脈で明らかなときです。

ここでは「これまでの学年ほどには」が隠れています。

直前で低学年の話をしているので、わざわざ言う必要がないわけですね。

日本語でも同じことをしています。

「そんなに触らせない」と言うとき、何と比べてそんなにかは言いませんよね。

だから読むときは、省略された部分を補って意味を確定させるのがコツです。

⑤ the same / similar、説明できますか?

例文:

I don’t want the same thing for my siblings
弟や妹には同じ思いをさせたくありません。

要点:

  • the same は「もの自体が同じ」。as … as は「程度が同じ」
  • the same の相方は as。than ではない
  • similar は「似ている」、compared to は土俵を示すだけ

解説例:

「同じだ」と伝える方法は、as … as だけではありません。

the same は、中身がそっくり同一だと言い切る形です。

as … as が「程度が同じ」なのに対して、the same は「もの自体が同じ」なんですね。

比べる相手を示したいときは、後ろに as を足します。

the same thing as 〜 という形で、than は使いません。ここはよく間違えるところです。

もう少しゆるく「似ている」と言いたいなら similar。

そして compared to は、比べる土俵を設定するだけの言い方です。

上下がどちらかは、文の中身が決めます。

今日の表現をAnkiで復習しよう

記事に出てきた動画の表現を、そのままAnkiに取り込めるようにまとめました。

今回は原級がテーマなので、used to be(以前は〜だった)は特に相性のいい1つです。

as … as で「昔の自分」と比べるとき、必ずと言っていいほど一緒に出てきます。

知らなかった表現を追加・編集して、自分専用のカードを作ってみてください。

知らなかった表現を追加・編集して、そのままAnkiに取り込めます。

表現発音記号意味動画の例文シンプル例文
プリセット(最初から入っている表現)
カードの表:表現のみ / 裏:発音記号 → 意味 → 📺動画の例文 → 💬シンプル例文
Ankiへの取り込み方
  1. PC・Android(AnkiDroid含む):「💻 PC・Android用」ボタンで anki_import.txt をダウンロードし、Ankiのファイル → インポートから取り込む(区切り文字はTabを選択)
  2. iPhone(AnkiMobile):「📱 iPhone用」ボタンで anki_import.apkg をダウンロードし、AirDropやFilesアプリでiPhoneに送って、AnkiMobileの設定(歯車) → Import File から開く

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まとめ:原級の5つの顔を再確認しよう

さて、今回は「原級は2つを同じ目盛りに乗せる装置である」というテーマで、5つの視点を見てきました。

原級の5つの顔
  • as … as ― 2つを同じ目盛りに乗せる。1つ目=どれくらい、2つ目=何と比べて
  • not as … as ― 目盛りに届かない。「〜ほど…ない」で必ず下向き
  • as much as ― much を挟めば量の比較。2つの as は離れることがある
  • as の省略 ― 相手が文脈で明らかなら、2つ目の as ごと消える
  • the same / similar ― もの自体が同じなら the same 〜 as。than ではない

この5つは、すべて1つのイメージから出ています。

2つを同じ目盛りに乗せて、届くかどうかを見る。

届けば as … as、届かなければ not as … as。

目盛りの中身が性質なら good、量なら much。

比べる相手が分かりきっていれば、後半はまるごと省略される。

そして目盛りではなく「もの自体」を比べたくなったとき、the same に持ち替える。

覚えることが5つ増えたのではなく、1つのイメージの見え方が5通りあるだけなんです。

今日の5つのうち、まずおすすめしたいのは②の not as … as です。

「〜ほど…ない」と即座に訳せるようになるだけで、英文を読むときの取り違えが目に見えて減ります。

おまけ:as … as を使った慣用表現7つ

原級には、骨組みを覚えただけでは意味がつかめない決まり文句がいくつかあります。

どれも as … as の形なのに、辞書的に訳すと意味がずれてしまうものばかりです。

よく出会う7つを1枚にまとめました。

上の4つは、as … as で「最大限」や「引けを取らない」を言うグループです。

特に③の as … as any は要注意で、形は原級なのに意味はほとんど最上級になります。

He works as hard as any. は「誰にも劣らずよく働く」、

つまり「いちばんよく働く部類だ」と言っているわけです。

④の as … as ever もまぎらわしい表現です。

「相変わらず〜」であって、「これまで以上に」ではありません。

「これまで以上に」と言いたいときは、比較級を使って more … than ever になります。

as なら変化なし、than なら変化あり。この対比で覚えておくと混同しません。

She is as busy as ever.(相変わらず忙しい)
She is busier than ever.(かつてないほど忙しい)
as なら「変わらない」、than なら「増えている」

そして⑤と⑥は、見た目がほとんど同じなのに意味がまるで違うペアです。

見分け方は1つだけ。as の直前に A が挟まっているかどうかです。

not so much a teacher as a friend のように名詞が挟まっていれば「AというよりむしろB」。

not so much as say hello のように so much as がくっついていれば「〜さえしない」。

これは本編カード③で見た「2つの as は離れることがある」という話と、まったく同じ観察です。

離れているか、くっついているか。原級を読むときは、いつもここを見ています。

※ この7つは決まり文句なので、今回の動画には登場しません。例文は一般的な参考例です。

もし今日の内容で「なるほど」と思った部分があれば、ぜひコメントで教えてください。

次回は、than を使って上下をはっきり言う「比較級」を扱う予定です。

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CHOBI
40代の子育てサラリーマン。 みんなが苦手な家計管理、筋トレ、 英語にチャレンジしてます。 ・英語学習歴 2019年 日本企業から外資系企業に転職 想定TOEICスコア200〜300点 コーチングスクールに半年通う 2020年 TOEIC700点超え →独学・オンライン英会話開始 2021年 TOEIC800点の壁をこえられず 2022年 一から基礎(発音・文法・単語)をやり直す 2023年 TOEIC910点達成 2024年 別の外資系企業に転職