英語イマージョン学習|Youtubeで英文法#27【関係代名詞 what】
- イマージョンで関係代名詞 what を理解する
- イマージョン学習で英文法を学ぶ前の確認事項
- 関係代名詞 what とは何か ― 先行詞を飲み込んだフック
- イマージョンで学ぶ【関係代名詞 what】12の顔
- 一人プレゼンを実施してみる
- ① losing what I have、説明できますか?
- ② following what I should do、説明できますか?
- ③ finding what you want to do and doing it、説明できますか?
- ④ what you can change and what you can’t、説明できますか?
- ⑤ that’s what feeling stuck is、説明できますか?
- ⑥ all we can see is what’s hard、説明できますか?
- ⑦ this is what my life looks like、説明できますか?
- ⑧ the thing that you love to do、説明できますか?
- ⑨ that thing that makes work so enjoyable、説明できますか?
- ⑩ all the things that I was supposed to have figured out、説明できますか?
- ⑪ figure out what we want to do、説明できますか?
- ⑫ all the things I don’t have → what they don’t have、説明できますか?
- 今日の表現をAnkiで復習しよう
- まとめ:関係代名詞 what の12の顔を再確認しよう
- さらに英語学習を進めたい方へ
イマージョンで関係代名詞 what を理解する

You’re going to end up with more time to do the thing that you love to do.
You can be free to go for what you love.
「好きなことをする時間が増えていく」「好きなことを、自由に目指していいんだよ」
30歳になった YouTuber の Evelyn が、20代の自分に向けて語った動画の中のセリフです。
どちらも「好きなこと」と言っています。でも1つ目は the thing that、2つ目は what。
学校では「what は先行詞を含む関係代名詞。the thing which と同じ」と習いました。
でもその説明だけでは、なぜ all what とは言えないのかも、なぜ how ~ looks like がまちがいなのかも説明できません。
僕自身、TOEIC300点からのスタートでした。
オンライン英会話を7年続けて910点まで来ましたが、
what は長いあいだ「the thing which に書き換える問題」の記憶で止まっていました。
でも生の英語を聞くようになって、はっきり分かったことがあります。
what は、先行詞の the thing(s) とフックの that を1語にたたんだ語。だから what から文末までが「〜こと・もの」という名詞1個になるということです。
what = the thing(s) that。先行詞を飲み込んだフックが、名詞1個分のかたまりを作る
読み終えるころには、That’s what I want to do. や What I love about ~ is …. を使って、自分の考えを what でまとめて話せるようになっているはずです。
イマージョン学習で英文法を学ぶ前の確認事項

動画紹介
今回教材にするのは、tapiocapress というチャンネルの「what i wish i’d known feeling lost in my 20s」という動画です。
話しているのは、チャンネルを運営する Evelyn。
大学を出てコンサルの仕事に就き、テック業界の仕事を辞めて、20代の後半に専業の YouTuber になった人です。
この動画では、30歳になった彼女が、迷って・行き詰まって・不安だった20代の自分に語りかけるように、
約13分、学んだことを振り返っています。
英語の先生でも YouTube の英語講師でもなく、自分の人生を、自分の言葉で振り返っている人の英語です。
今回この動画を選んだのには理由があります。
what がいちばん自然に出てくるのは、「自分が欲しいもの・やりたいこと・大事なこと」を語る場面だからです。
別々の投稿者の動画22本の字幕を数えて比べたうえで、投稿者自身が付けた字幕があり、what と the thing that の両方が出てくるこの動画を選びました。
字幕には句読点がないので、記事の例文は大文字・句読点だけを補って載せています。
12枚のカードすべてを、動画に実際に出てくるセリフで組めました。
▼ 動画はこちら
時間がない方は、9:45〜10:20(20代と30代の違い)と11:29〜11:50(20代の自分へのメッセージ)の2か所だけでも見てみてください。
学習の進め方
文法の知識を実際に使いこなすには、
その言葉が使われる場面や気持ちごと覚えるのが近道です。
だからこそ今回は、動画の生きたセリフを教材にして、「関係代名詞 what」の視点を見ていきます。
読み方は、目的に合わせて選んでみてください。
英語を楽しみながら勉強したい方は、このまま記事を読み進めてください。
動画のセリフをたどりながら、
「関係代名詞 what」の感覚を少しずつ自分のものにしていけます。
逆に、効率的に英文法だけを押さえたい方は、要点だけをまとめた別記事へどうぞ。
関係代名詞 what とは何か ― 先行詞を飲み込んだフック

前々回の関係代名詞 who・which・that、前回の関係副詞 when・where・why・how は、どちらも名詞のうしろに説明をぶら下げるフックでした。
what もフックです。ただし、ぶら下げる先の名詞(先行詞)を自分の中に飲み込んでいます。
what = the thing(s) that。だから what の前には名詞を置きません。
what から文の終わりまでが、「〜こと・〜もの」という名詞1個分のかたまりになり、
主語・目的語・補語・前置詞のうしろなど、名詞が入る場所ならどこにでも入ります。
そして関係代名詞なので、what のうしろの文には穴(_)があります。
what I have _(持っているもの)/what _ ‘s hard(つらいこと)/what my life looks like _(暮らしの様子)。
前回の関係副詞(うしろは完全な文)との違いは、ここです。
- 目的語の位置:losing what I have/following what I should do
- 補語の位置:that’s what feeling stuck is/all we can see is what’s hard
- 前置詞のうしろ:go for what you love/between what you can change and what you can’t
- what にできないもの:that thing that ~/all the things that ~(指したい・数えたいときは名詞を出す)
このシリーズでは、ここまで26回に分けて、名詞のまわりと修飾、助動詞、前置詞、関係詞を整理してきました。
- 限定詞編・代名詞編・形容詞編・副詞編:名詞の前につく語、代わりになる語、説明する語
- 比較編・否定編:目盛りを使う/打ち消す範囲を指し示す
- 助動詞編(can・may・will・must・would・could・have+過去分詞):動詞に話し手の気持ちをかぶせる
- 前置詞編(at・in・on/to・for・from/of・with・by/under・over・through・about):位置・方向・近さ・通り道を絵で表す
- 関係代名詞 who・which・that 編/関係副詞 when・where・why・how 編:名詞のうしろに説明をぶら下げる
- 関係代名詞 what 編(この記事):先行詞を飲み込んで「〜こと・もの」を作る
前回の関係副詞 when・where・why・how 編をまだ読んでいない方は、こちらからどうぞ。
イマージョンで学ぶ【関係代名詞 what】12の顔

ここからは、動画のセリフを使いながら、関係代名詞 what が持つ12の顔を1つずつ見ていきましょう。
最初の4つがwhat のかたまり、次の3つがis what、続く4つがthe thing that との言い換えと境目、最後の1つがthe things から what への目玉です。
今回も12枚すべてが、動画に実際に出てくる例文です。
① what のかたまりは名詞1個分
- losing what I have ― what は「the thing(s) that」を1語にたたんだ語
- following what I should do ― what のかたまりは、名詞1個分の働き
- finding what you want to do and doing it ― what のかたまりは it で受けられる
- what you can change and what you can’t ― what を2つ並べて対比する
② is what:be動詞のうしろで中身を指す
- that’s what feeling stuck is ― That’s what 〜.=「それこそが〜だ」
- all we can see is what’s hard ― what は主語の穴も埋められる
- this is what my life looks like ― what ~ looks like=「~の様子」
③ the thing that との言い換えと境目
- the thing that you love to do ― the thing that = what。Evelyn は両方言っている
- that thing that makes work so enjoyable ― 「あの thing」と指したいときは what にたたまない
- all the things that ~ ― all を付けたいときは what にできない
- figure out what we want to do ― 「〜こと」か「何を〜か」か:疑問詞との境目
④ the things から what へ
- all the things I don’t have → what they don’t have ― 同じ「持っていないもの」を、the things と what で言い分けた
以下のカードをタップすると、それぞれの視点を実際の例文つきで詳しく確認できます。
カードをタップすると詳しい説明が開きます
だから what の前には名詞がなく、what から文の終わりまでが「〜こと・〜もの」という名詞1個分のかたまりになります。
関係代名詞なので、what のうしろの文には穴(_)があるのも特徴です。
Evelyn は同じ「好きなこと」を the thing that you love to do(2:55)と what you love(11:42)の両方で言っています。
12枚すべてが動画のセリフです。
これまでの2回で見た関係代名詞・関係副詞は、名詞のうしろにフックで説明をぶら下げるしくみでした。the hotel that we were staying at のように、フックの前には必ず名詞(先行詞)がありました。
ところが Evelyn の losing what I have には、what の前に名詞がありません。what は、先行詞の the thing(s) と、フックの that を1語にたたんだ語だからです。losing what I have = losing the things that I have(私が持っているものを失うこと)。
先行詞を自分の中に飲み込んでいるので、what は1語で「〜もの・〜こと」という名詞になります。そして関係代名詞なので、うしろの文には穴があります。I have _ の _(何を持っているか)が what の場所です。前回の関係副詞(うしろは完全な文)との違いはここです。
- losing what I have(0:31/動画のセリフ)
- losing the things that I have(what をほどいた形)
- losing the things I have(that を省略した形)
※ 1つ目だけが動画のセリフ、2・3つ目は同じ意味の言い換えです。
what の前に名詞を置いて the things what とは言いません(what がすでに the things を含んでいるので)。
- You can be free to go for what you love.(11:42)
following(〜に従う)の目的語に、what I should do がまるごと入っています。what から文の終わりまでが、名詞1個分のかたまりです。following the rules の the rules と同じ場所に入っていると考えてください。
what I should do は「私がするべきこと」。should do _ の _(何をするべきか)が what の場所です。
おもしろいのは、Evelyn がこの直後にそのかたまりの中身を並べていくことです。I knew I should study hard. I knew I should get good grades, get into a good college…what I should do という1個の名詞の中に、勉強・成績・大学・銀行やコンサルへの就職が全部入っていたわけです。
following what I should do → following the rules。入れ替えて文が成り立てば、what 以下は名詞のかたまりです。
- I knew I should study hard. I knew I should get good grades, get into a good college…(1:27〜1:31)
between A and B の A が finding what you want to do(やりたいことを見つけること)、B が doing it(それをやること)です。
注目してほしいのは最後の it。この it は what you want to do を指しています。it で受けられる=1個のモノとして扱われているということです。what you want to do は「何をやりたいか」という問いではなく、「やりたいこと」というモノなんです。
Evelyn はこのすぐあとで That is called being stuck.(それが「行き詰まり」と呼ばれるものです)と続けます。やりたいことが見つかっているのに、それをやれていない。そのあいだのすき間が「行き詰まり」だ、という話です。
finding what you want to do and doing it:it = what you want to do。
- That is called being stuck.(4:14)
between A and B の A と B に、what のかたまりを2つ並べています。what you can change(変えられること)と what you can’t(変えられないこと)。
2つ目の what you can’t は、can’t のうしろの change が省略された形です。1つ目と同じ動詞なので、くり返さなくても伝わります。
what A and what B/what A, not what B は、ものごとを2つに分けて対比するときの定番の形です。この形は、記事の最後(カード⑫)の目玉でもう一度出てきます。ちなみに文の頭の the most important thing is … も、the thing を使った「いちばん大事なこと」です。
2つ目の動詞が1つ目と同じなら省略していい(what you can change and what you can’t)。
- …and realize more often than not there’s still so much we can change.(6:26〜6:31)
what feeling stuck is の穴は、is のうしろ(補語)です。feeling stuck is _(行き詰まりとは_である)の _ が what。だから what feeling stuck is は「行き詰まりの正体・中身」です。
That’s what 〜. は「それこそが〜だ」と、いま言ったことを指さして結論づける定番の言い方です。Evelyn は、クッキーを焼いて売る小さな商売を始めて気持ちが変わった話をしたあとで、「行き詰まりって、たぶんこういうことなんだ」とまとめています。
4:14 では That is called being stuck. と「名前」をつけ、6:14 では that’s what feeling stuck is と「正体」を言う。同じテーマを2回、違う角度から言っているのがおもしろいところです。
先行詞が消えた関係副詞と同じように、「That’s + wh語」で前の話を指さします。
- That is why it’s called the defining decade.(5:12)
what’s hard は what is hard の短縮です。ここでは what のうしろの文の主語が穴になっています(_ is hard)。what’s hard = the things that are hard(つらいこと)。
文の頭の all we can see も、じつは関係代名詞です。all (that) we can see(見えるすべて)の that が省略されています。「見えるすべて = つらいこと」。つまり「つらいことしか見えない」という意味になります。
そしてうしろの , which is often not in our control は、前々回に見たコンマ付きの which(付け足し)です。which は前にあるもの(what’s hard)を指すのに対して、what は前に何もない。1文の中に what と which が並んでいるので、違いがよく見えます。
- what‘s hard = what is hard(つらいこと/6:22・動画のセリフ)
- What’s your name? = What is your name?(疑問文・参考例)
※ 形は同じでも、文の途中で名詞の位置にあれば関係代名詞、文の頭で問いかけていれば疑問詞です。
what’s hard = the things that are hard。
- …all the truly important things in life that can’t be measured by numbers.(10:33)
旅先の映像を見せながら、Evelyn は this is what my life looks like at 30 と言います。look like _(_のように見える)の like のうしろが穴です。
what my life looks like は、直訳すると「私の人生が、そのように見えるもの」。つまり「私の暮らしの様子」です。This is what 〜 looks like.(〜はこんな感じです)は、Vlog や紹介動画でとてもよく聞く形です。
日本語の「どんなふうに」につられて how my life looks like と言いたくなりますが、これは間違い。like のうしろに穴があるので、そこを埋めるのは名詞の役をする what です。
- what my life looks like(10:42/動画のセリフ)
- how my life looks(like なし・言い換え)
※ how my life looks like とは言いません。what なら like が付き、how なら like は付きません。
This is what 〜 looks like.(〜はこんな感じ)を1つのかたまりで覚えると迷いません。
- This is what I eat in a day.(1日の食事はこんな感じです)
- This is what my room looks like now.(今の部屋はこんな感じです)
ここでは Evelyn が what を使わずに、the thing that you love to do(好きなこと)と言っています。先行詞の the thing に、フックの that で説明をぶら下げる、前々回の形です。
そして動画の終わり近く、11:42 で彼女はこう言います。You can be free to go for what you love.同じ「好きなこと」を、今度は what 1語で言っています。
the thing that = what。カード①で「what は the thing(s) that をたたんだ語」と言ったのは、Evelyn 本人がこうして両方の形を使っているからです。会話ではどちらもふつうに使います。the thing that のほうが「その1つ」を少し強く指す感じ、what のほうが短くて軽い感じです。
- the thing that you love to do(2:55/動画のセリフ)
- what you love(11:42/動画のセリフ)
- the thing you love to do(that を省略・言い換え)
※ 3つ目だけが言い換えです。
the thing what とは言わない。the thing that か what の、どちらか片方。
- You can be free to go for what you love.(11:42)
that thing that makes work so enjoyable の that は2つ。1つ目は「あの」(指示語)、2つ目が関係代名詞のフックです。フックのうしろは _ makes work so enjoyable で、主語が穴になっています。
文法的には find what makes work so enjoyable(仕事を楽しくしてくれるもの)とも言えます。でも Evelyn は that thing(あの、それ)と指さしました。what は「〜なもの」という中身の決まっていないかたまり。that thing は、人によって違う、その人だけの「あれ」を指します。what にたたむと、その「指さす感じ」が消えてしまうんです。
うしろにはさらに so enjoyable that you’ll keep doing it(とても楽しいので続けてしまう)の so 〜 that も入っています。1文に that が3つ出てくるので、役割を1つずつ確かめてみてください。
what の前には this・that・the などを付けられません。
- …and all we can see is what’s hard…(6:22)
all the things that I was supposed to have figured out(分かっているはずだったこと全部)。先行詞が all the things です。
これを what にして all what とは言えません。what はすでに the things を飲み込んでいるので、all や every を付ける場所がないからです。「全部」と言いたいときは、all the things that か everything (that) を使います。
ちなみに、all・every・the only が付いた名詞のうしろでは、関係代名詞は which より that が選ばれやすい、という傾向もあります。ここも all the things that。そして目玉のカード⑫では、that を省略した all the things I don’t have が出てきます。
- all the things that I was supposed to have figured out(11:55/動画のセリフ)
- everything I was supposed to have figured out(言い換え)
all what I was supposed to have figured out(言えない)
※ 1つ目だけが動画のセリフです。
what に何かを付け足したくなったら、the thing(s) that にほどいてから付ける。
- …chasing all the things I don’t have.(9:59)
figure out what we want to do の what。形はカード③の finding what you want to do とまったく同じです。でもここは「何をしたいのか(を見つける)」と訳すほうが自然です。
figure out(解き明かす)・know(知っている)・have no idea(見当もつかない)のような「わかる・知る」系の動詞のうしろの what は、答えのわからない問いを表します。これは関係代名詞ではなく、疑問詞の what が名詞のかたまりになった形(次回のテーマ)です。
一方、love・have・lose・follow(好き・持つ・失う・従う)のうしろの what は、中身が決まっている「〜こと・もの」で関係代名詞。ただし、境目ははっきりしないことも多く、どちらで取っても文の意味はほとんど変わりません。迷ったら「〜こと」と「何を〜か」の両方で訳してみて、自然なほうを選べば十分です。
love・have・lose・follow・go for のうしろの what は「〜こと・もの」(関係代名詞)。
- …and I had no idea what I’d do with my life otherwise.(2:05)
- …if you’re in your 20s and feeling like you don’t know what to do with your life…(2:42)
これがこの記事の目玉です。9:59 で Evelyn は、自分の20代を chasing all the things I don’t have(持っていないものを全部追いかけていた)と振り返ります。先行詞 all the things + that の省略、カード⑩の形です。
そして13秒後の10:12、結論としてこう言います。The truly happy people in this world go for what they want, not what they don’t have.同じ「持っていないもの」が、今度は what they don’t have になっています。
all the things と1つ1つ数え上げて追いかけていた20代。what でひとまとめにして、「それじゃなくて」と手放す30代。そして what they want, not what they don’t have は、カード④と同じ what A, not what B の対比です。the thing(s) that をたたむと what になる。この動画は、そのことを1人の人生の振り返りで見せてくれています。
what A, not what B(BではなくAを)は、そのまま自分の考えを言うのに使える型です。
- …focus my efforts on things that matter the most to me…(9:47〜9:52)
一人プレゼンを実施してみる

まずは何も見ずに例文を自分で作って説明してみて、
うまく言えなかった項目だけ解説例を確認する、
という使い方がおすすめです。
12問あるので、1日に全部やろうとしなくて構いません。
説明するときは、必ず「what を the thing(s) that に戻せるか」「うしろの文のどこが穴か」を最初に言ってから理由を話してみてください。
図解の色分け(what=オレンジに青の二重枠、先行詞=青、フックの that=オレンジ、説明=緑)が、そのままヒントになっています。
まずは what のかたまりの4問です。
what の前に名詞がないこと、うしろの文のどこが穴かを最初に言ってみてください。
① losing what I have、説明できますか?

例文:
…feeling so lost and stuck and behind in life, and scared of losing what I have.
迷って、行き詰まって、人生で遅れをとっていると感じて、今あるものを失うのが怖かった。
要点:
- what の前には名詞(先行詞)がない
- what = the thing(s) that をたたんだ語
- うしろの文には穴がある(I have _)
解説例:
Evelyn は scared of losing what I have と言っています。
what の前には名詞がありません。what が先行詞の the things と、フックの that を1語にたたんでいるからです。
losing what I have は losing the things that I have と同じで、「私が持っているものを失うこと」です。
関係代名詞なので、うしろの I have には「何を」の穴があって、そこが what の場所です。
② following what I should do、説明できますか?

例文:
Because I’ve always been pretty good at following what I should do.
だって私は、ずっと「やるべきこと」に従うのが得意だったから。
要点:
- what I should do が following の目的語
- what から文末までが名詞1個分
- 直後に中身(study hard/good grades)を並べている
解説例:
Evelyn は I’ve always been pretty good at following what I should do と言っています。
following の目的語に、what I should do がまるごと入っています。what から文の終わりまでが名詞1個分のかたまりです。
意味は「私がするべきこと」。should do のうしろの「何を」の穴が what の場所です。
直後に I knew I should study hard と、そのかたまりの中身を並べているのもポイントです。
③ finding what you want to do and doing it、説明できますか?

例文:
There’s a wide space between finding what you want to do and doing it.
やりたいことを見つけることと、それを実際にやることのあいだには、大きな隔たりがある。
要点:
- between finding A and doing B の形
- it が what you want to do を指す
- it で受けられる=「やりたいこと」というモノ
解説例:
Evelyn は There’s a wide space between finding what you want to do and doing it と言っています。
最後の it は what you want to do を指しています。it で受けられるということは、1個のモノとして扱われているということです。
だから what you want to do は「何をやりたいか」ではなく「やりたいこと」です。
やりたいことを見つけるのと、それを実際にやるのとのあいだのすき間を、Evelyn は「行き詰まり」と呼んでいます。
④ what you can change and what you can’t、説明できますか?

例文:
When you’re stuck, the most important thing is to know the difference between what you can change and what you can’t.
行き詰まったときにいちばん大事なのは、変えられることと変えられないことの違いを知ることです。
要点:
- between A and B に what のかたまりを2つ
- what you can’t は change の省略
- what A and what B は対比の定番
解説例:
Evelyn は the difference between what you can change and what you can’t と言っています。
between A and B の A と B に、what のかたまりを2つ並べて「変えられること」と「変えられないこと」を対比しています。
2つ目の what you can’t は、同じ動詞の change が省略された形です。
what A and what B は、ものごとを2つに分けて比べるときの定番の形です。
次は is what の3問です。
⑦では、how ~ looks like と言えない理由も説明してみてください。
⑤ that’s what feeling stuck is、説明できますか?

例文:
Maybe that’s what feeling stuck is, that our challenge and hardship looms so large that we keep banging our head on the wall.
行き詰まりって、たぶんこういうことなんだと思う。困難が大きく見えすぎて、壁に頭をぶつけ続けてしまう、ということ。
要点:
- what feeling stuck is の穴は is のうしろ
- what ~ is =「~の正体・中身」
- That’s what ~ は前の話を指さして結論づける
解説例:
Evelyn は Maybe that’s what feeling stuck is と言っています。
what feeling stuck is の穴は is のうしろで、「行き詰まりの正体」という意味になります。
That’s what のあとに文を続けると、「それこそが〜だ」と、いま言ったことを指さして結論づけられます。
前回の That’s why や That’s where と同じ仲間の形です。
⑥ all we can see is what’s hard、説明できますか?

例文:
…and all we can see is what’s hard, which is often not in our control.
見えているのは、つらいことばかり。それはたいてい、自分ではどうにもできないものです。
要点:
- what’s hard = what is hard(主語の穴)
- all we can see も that が省略された関係代名詞
- which は前のものを指す、what は前に何もない
解説例:
Evelyn は all we can see is what’s hard と言っています。
what’s hard は what is hard で、what のうしろの主語が穴になっている形です。意味は「つらいこと」。
文の頭の all we can see も、that が省略された関係代名詞で、「見えるすべて」です。
うしろの , which は前の what’s hard を指す付け足しです。which は前のものを指し、what は前に何もない。この違いが1文で見えます。
⑦ this is what my life looks like、説明できますか?

例文:
So this is what my life looks like at 30.
というわけで、これが30歳の私の暮らしです。
要点:
- like のうしろが穴
- what ~ looks like =「~の様子」
- how ~ looks like とは言わない
解説例:
Evelyn は旅先の映像を見せながら、So this is what my life looks like at 30 と言っています。
look like のうしろが穴になっていて、what my life looks like は「私の暮らしの様子」です。
This is what のあとに文を続けると、「〜はこんな感じです」と画面を見せながら紹介できます。
how my life looks like とは言いません。what なら like を付け、how なら like を付けない、のどちらかです。
続いて the thing that との言い換えの4問です。
what にたためる場合と、たためない場合(that thing・all the things)の違いを添えてみてください。
⑧ the thing that you love to do、説明できますか?

例文:
…and you’re going to end up with more time to do the thing that you love to do.
そのぶん、好きなことをする時間が増えるんです。
要点:
- 2:55 は the thing that you love to do
- 11:42 は go for what you love
- the thing that = what。the thing what とは言わない
解説例:
Evelyn は2:55で the thing that you love to do と言っています。
そして11:42では、同じ「好きなこと」を go for what you love と what 1語で言っています。
the thing that と what は同じ意味で、what は先行詞と that を1語にたたんだ形です。
the thing what とは言いません。名詞を出すなら that、出さないなら what です。
⑨ that thing that makes work so enjoyable、説明できますか?

例文:
…until you find that thing that makes work so enjoyable that you’ll keep doing it even though you would make no money from it.
お金にならなくても続けてしまうくらい、仕事を楽しくしてくれる「あれ」が見つかるまで。
要点:
- that thing that:「あの」+ フックの that
- フックのうしろは主語が穴(_ makes)
- what にすると「あの」と指す感じが消える
解説例:
Evelyn は until you find that thing that makes work so enjoyable と言っています。
1つ目の that は「あの」、2つ目が関係代名詞で、うしろは主語が穴になっています。
find what makes work so enjoyable とも言えますが、what にたたむと「あの、その人だけのもの」と指さす感じが消えてしまいます。
指さしたいなら that thing that、ふわっと「〜なもの」と言いたいなら what です。
⑩ all the things that I was supposed to have figured out、説明できますか?

例文:
Now I get to figure out all the things that I was supposed to have figured out in my 20s.
20代のうちに分かっているはずだったことを、今になって1つずつ見つけていけるんです。
要点:
- 先行詞は all the things
- all what とは言えない(what に all を付ける場所がない)
- 「全部」なら all the things that/everything
解説例:
Evelyn は figure out all the things that I was supposed to have figured out in my 20s と言っています。
先行詞が all the things なので、これを what にして all what とは言えません。
what はすでに the things を飲み込んでいるので、all を付ける場所がないんです。
「全部」と言いたいときは、all the things that か everything を使います。
⑪ figure out what we want to do、説明できますか?

例文:
No one taught us how to figure out what we want to do.
自分が何をしたいのかを見つける方法なんて、誰も教えてくれなかった。
要点:
- 形は finding what you want to do と同じ
- figure out・know のうしろは「何を〜か」寄り
- どちらで取っても意味はほとんど変わらない
解説例:
Evelyn は No one taught us how to figure out what we want to do と言っています。
形はカード③の finding what you want to do と同じですが、ここは「何をしたいのか」と訳すほうが自然です。
figure out や know のような「わかる・知る」系の動詞のうしろの what は、答えのわからない問いを表す疑問詞寄りです。
ただ境目ははっきりしないことも多く、どちらで取っても意味はほとんど変わりません。
最後は、この記事の目玉です。
9:59 と 10:12 の「持っていないもの」を並べて説明してみてください。
⑫ all the things I don’t have → what they don’t have、説明できますか?

例文:
…when I was busy padding my resume and chasing all the things I don’t have. … The truly happy people in this world go for what they want, not what they don’t have.
履歴書を飾って、持っていないものを全部追いかけるのに忙しかった20代。…この世界で本当に幸せな人は、持っていないものではなく、欲しいものを目指すんです。
要点:
- 9:59 は all the things I don’t have(先行詞あり)
- 10:12 は what they don’t have(先行詞を飲み込む)
- what A, not what B で対比する
解説例:
これがこの記事の目玉です。
Evelyn は9:59で、自分の20代を chasing all the things I don’t have と振り返っています。
そして10:12で、the truly happy people in this world go for what they want, not what they don’t have と結論づけています。
同じ「持っていないもの」を、先行詞つきの all the things と、what の両方で言っているんです。
what they want, not what they don’t have は、what を2つ並べて対比する形で、自分の考えを言うのにそのまま使えます。
一人で言えた例文は、相手がいると急に出てこなくなります。
文法が身につくのは、通じた/通じなかったを自分の耳で確かめた瞬間です。
とくに what は、「自分が好きなこと」「やりたいこと」「大事だと思うこと」を話すときにいちばん出番が多い文法です。
まずは量をこなせる環境で、That’s what I want to do. や What I love about my job is 〜. のように、自分の考えを what でまとめて話してみてください。
今日の表現をAnkiで復習しよう

記事に出てきた動画の表現を、そのままAnkiに取り込めるようにまとめました。
今回は新しい動画なので、12表現すべて新規です。
テーマは「迷いと再出発を語るための12表現」です。
feel stuck(行き詰まる)から I have your back.(私が支えるよ)まで、動画の順番どおりに並べてあります。
今回のテーマに引きつけて1つ挙げるなら、go for what you love です。
カード①と⑧で見たとおり、what 1語で「好きなこと」を言い切れる、いちばん使いやすい what の形です。
知らなかった表現を追加・編集して、自分専用のカードを作ってみてください。
知らなかった表現を追加・編集して、そのままAnkiに取り込めます。
| 表現 | 発音記号 | 意味 | 動画の例文 | シンプル例文 |
|---|
- PC・Android(AnkiDroid含む):「💻 PC・Android用」ボタンで
anki_import.txtをダウンロードし、Ankiのファイル → インポートから取り込む(区切り文字はTabを選択) - iPhone(AnkiMobile):「📱 iPhone用」ボタンで
anki_import.apkgをダウンロードし、AirDropやFilesアプリでiPhoneに送って、AnkiMobileの設定(歯車) → Import File から開く
まとめ:関係代名詞 what の12の顔を再確認しよう

さて、今回は「関係代名詞 what は、先行詞の the thing(s) とフックの that を1語にたたんだ語」というテーマで、12の顔を見てきました。
- losing what I have ― what = the things that。前に名詞は置かない
- following what I should do ― what から文末までが名詞1個分
- finding what you want to do and doing it ― it で受けられる=「〜こと」というモノ
- what you can change and what you can’t ― what A and what B で対比
- that’s what feeling stuck is ― That’s what 〜 で「それこそが〜だ」
- all we can see is what’s hard ― 主語の穴の what。which は前を指し、what は前に何もない
- this is what my life looks like ― what ~ looks like。how ~ looks like とは言わない
- the thing that you love to do ― 11:42 の what you love と同じ意味
- that thing that makes work so enjoyable ― 指さしたいときは what にたたまない
- all the things that ~ ― all・every を付けたいなら名詞を出す
- figure out what we want to do ― 「わかる・知る」系のうしろは疑問詞寄り
- all the things I don’t have → what they don’t have ― 数え上げるなら the things、ひとまとめなら what
12と聞くと多く感じますが、やっていることは「the thing(s) that を what 1語にたたむ」の1つだけです。
what の前に名詞は置かない。うしろの文には穴がある。指したい・数えたいときは、たたまずに名詞を出す。
今日の12のうち、まずおすすめしたいのは⑤と⑫の That’s what 〜./what A, not what B です。
次に英語で自分の考えを話すとき、相手の話を受けて「That’s what I want to do.」、そして最後に「I want to go for what I want, not what I don’t have.」と言ってみてください。Evelyn と同じ形で、自分の結論を一言で言い切れます。what が「書き換えの文法」から「考えをまとめる道具」に変わります。
もし今日の内容で「なるほど」と思った部分があれば、ぜひコメントで教えてください。
次回は⑨WH修飾の最後、疑問詞の名詞節(I don’t know what to do. の what)を扱う予定です。カード⑪の「境目」の続きです。
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