英語イマージョン学習|Youtubeで英文法#32【to不定詞のコアイメージ】
- イマージョンでto不定詞を理解する
- イマージョン学習で英文法を学ぶ前の確認事項
- to不定詞とは何か ― to は「これから向かう先」を指す矢印
- イマージョンで学ぶ【to不定詞】12の顔
- 一人プレゼンを実施してみる
- ① Learn to cook.、説明できますか?
- ② wanted to put、説明できますか?
- ③ Try to be better、説明できますか?
- ④ have to enjoy、説明できますか?
- ⑤ want all the people … to succeed、説明できますか?
- ⑥ forced myself to buy、説明できますか?
- ⑦ just to show off、説明できますか?
- ⑧ waiting for them to become、説明できますか?
- ⑨ Listen to the classics.、説明できますか?
- ⑩ didn’t want to.、説明できますか?
- ⑪ some time to form、説明できますか?
- ⑫ fly to Monaco to do、説明できますか?
- 今日の表現をAnkiで復習しよう
- まとめ:to不定詞の12の顔を再確認しよう
- さらに英語学習を進めたい方へ
イマージョンでto不定詞を理解する

I would fly to Monaco to do my Ted talk and fly right back.
「モナコに飛んでTEDトークをして、すぐ戻ってくる、という感じだった」
医師でYouTuberのマイクが、「20代でもっと遊びの旅行をすればよかった」と振り返るセリフです。
この1文には to が2つあります。to Monaco と、to do my Ted talk。
学校では「to Monaco は前置詞、to do は不定詞。不定詞には名詞的・形容詞的・副詞的の3用法がある」と習いました。
でもその説明だけでは、なぜ同じ to という語が両方に使われるのかも、なぜ want は to で enjoy は -ing なのかも、すっきりとは説明できません。
僕自身、TOEIC300点からのスタートでした。
オンライン英会話を7年続けて910点まで来ましたが、
to 不定詞は長いあいだ「3用法の見分け問題」で止まっていました。
でも生の英語を聞くようになって、はっきり分かったことがあります。
to は前置詞でも不定詞でも「向かう先を指す矢印」。先に置くのが場所なら前置詞、まだ起きていない行為なら to 不定詞ということです。
to 不定詞は「to(矢印)+ 動詞の原形」。これから向かう先の行為を指す
読み終えるころには、I want to ~/I’d love to./just to ~ を、英会話の中で迷わず口にできるようになっているはずです。
イマージョン学習で英文法を学ぶ前の確認事項

動画紹介
今回教材にするのは、Doctor Mike の「Things I Wish I Knew In My 20’s」という動画です。
登録者1000万人を超える医師YouTuberのマイクが、20代の自分に言いたかったことを1つずつ語っていきます。
日焼け止めを塗れ、料理を覚えろ、見栄でブランド品を買うな、1人で行動しろ、恋愛を急ぐな……。
約11分。英語学習のために作られた動画ではなく、ふつうの英語のトーク動画です。
今回この動画を選んだのには理由があります。
to 不定詞がいちばん自然に出てくるのは、やりたかったこと・やっておけばよかったこと・これからやるべきことを話す場面だからです。
learn to cook、wanted to put my stamp、want all the people to succeed、just to show off、didn’t want to……と、to の使い方がほぼすべてそろっています。
別々の投稿者の動画約20本の字幕を数えて比べたうえで、to 不定詞の数が多く、前置詞の to と並ぶ文まであり、しかも手動字幕がついているこの動画を選びました。
なお、最後の10:56〜11:02は別の動画の告知なので、例文には使っていません。
12枚のカードすべてを、動画に実際に出てくるセリフで組めました。
▼ 動画はこちら
時間がない方は、0:04〜0:28(fly to Monaco to do my Ted talk)と7:01〜7:38(didn’t want to → forced myself to buy)の2か所だけでも見てみてください。
学習の進め方
文法の知識を実際に使いこなすには、
その言葉が使われる場面や気持ちごと覚えるのが近道です。
だからこそ今回は、動画の生きたセリフを教材にして、「to 不定詞」の視点を見ていきます。
読み方は、目的に合わせて選んでみてください。
英語を楽しみながら勉強したい方は、このまま記事を読み進めてください。
動画のセリフをたどりながら、
「to 不定詞」の感覚を少しずつ自分のものにしていけます。
逆に、効率的に英文法だけを押さえたい方は、要点だけをまとめた別記事へどうぞ。
to不定詞とは何か ― to は「これから向かう先」を指す矢印

to は、もともと「向かう先を指す矢印」です。
記事22で見たとおり、前置詞の to は I gave it to my dad.(父に渡した)のように、矢印が届く先を表しました。
その矢印の先に、場所や人(名詞)ではなく、行為(動詞の原形)を置いたものが to 不定詞です。
Learn to cook. = 学ぶ → 料理する(という行為の方へ)。
矢印の先にあるのは、まだ起きていない「これから」の行為です。
だから want・decide・plan・hope・learn のように「これから」を見ている動詞は to をとり、
enjoy・finish・stop のように「いまやっている・やった場面」を見る動詞は、前回の動名詞(-ing)をとります。
to のうしろに時制も主語も付けず、動詞の原形を置くのは、まだ起きていない「行為そのもの」を指しているからです。
- 動詞のうしろ:learn to cook/wanted to put/try to be/have to enjoy
- 人をはさむ:want all the people to succeed/forced myself to buy/waiting for them to become
- 文のうしろ(何のために):just to show off
- 名詞のうしろ:some time to form(次回くわしく)
学校で習う「名詞的・形容詞的・副詞的用法」の3つは、次回の記事でまとめて整理します。この記事では、どれも同じ1本の矢印として見ていきます。
このシリーズでは、ここまで31回に分けて、名詞のまわりと修飾、助動詞、前置詞、WH修飾、そして動詞の -ing 形を整理してきました。
- 限定詞編・代名詞編・形容詞編・副詞編:名詞の前につく語、代わりになる語、説明する語
- 比較編・否定編:目盛りを使う/打ち消す範囲を指し示す
- 助動詞編(can・may・will・must・would・could・have+過去分詞):動詞に話し手の気持ちをかぶせる
- 前置詞編(at・in・on/to・for・from/of・with・by/under・over・through・about):位置・方向・近さ・通り道を絵で表す
- WH修飾編(関係代名詞・関係副詞・what・疑問詞の名詞節):名詞のうしろに説明をぶら下げる・疑問文を名詞にする
- -ing 形編(現在分詞・動名詞・分詞構文):-ing の「動いている最中」を、修飾・名詞・文への付け足しに使う
- to 不定詞編(この記事から):to の矢印で「これから向かう先の行為」を指す
前回の分詞構文編をまだ読んでいない方は、こちらからどうぞ。-ing 形のパートはそこで完結しています。
イマージョンで学ぶ【to不定詞】12の顔

ここからは、動画のセリフを使いながら、to 不定詞が持つ12の顔を1つずつ見ていきましょう。
最初の4つが動詞のうしろの to、次の4つが矢印の向きを足す形、続く3つが境目と仲間、最後の1つが前置詞の to と並ぶ目玉です。
今回も12枚すべてが、動画に実際に出てくる例文です。
① 動詞のうしろの to
- Learn to cook. ― to は「これから向かう先」を指す矢印
- wanted to put ― 気持ちが、まだ起きていない行為へ向かう
- Try to be better ― まだ届いていないゴールへ向かって努力する
- have to enjoy ― 状況に背中を押されて、その行為へ向かう
② 矢印の向きを足す
- want all the people … to succeed ― 矢印の先で動くのは「その人」
- forced myself to buy ― 人をその行為へ押し出す
- just to show off ― 「〜するために」も行為の行き先を指す矢印
- waiting for them to become ― to の行為をする人を for で立てる
③ 境目と仲間
- Listen to the classics. ― 矢印の先が名詞なら前置詞
- didn’t want to. ― 行き先がわかっていれば、to だけ残す
- some time to form ― 名詞のうしろの to は「何に向かうものか」
④ 前置詞の to と不定詞の to
- fly to Monaco to do my Ted talk ― 同じ矢印が、場所にも行為にも向く
以下のカードをタップすると、それぞれの視点を実際の例文つきで詳しく確認できます。
カードをタップすると詳しい説明が開きます
to は前置詞の to と同じ「向かう先を指す矢印」。先に置くのが名詞なら前置詞、動詞の原形なら不定詞です。
want to・learn to・try to のように動詞のうしろに置いても、just to show off のように文のうしろに置いても、some time to form のように名詞のうしろに置いても、絵はいつも同じ矢印です。
医師の Doctor Mike が「20代で知っておきたかったこと」を語るセリフから、12枚すべてを動画のセリフで組みました。
マイクが「20代でやっておけばよかったこと」として挙げた1つです。Learn to cook.(料理ができるようになろう)。いまの彼は「マスターシェフではなく、マスター・ウーバーイーツ注文者」だそうです。
to 不定詞の to は、前置詞の to と同じく「向かう先を指す矢印」です。learn(学ぶ)という動きが、cook(料理する)というまだ実現していない行為へ向かっていく。だから「料理することを学ぶ」=「料理できるようになる」です。
to のうしろは、必ず動詞の原形。時制も主語も付けない「行為そのもの」を、矢印の先に置くだけです。to + 動詞の原形は「これからそこへ向かう行為」。この記事の12枚は、すべてこの1枚の絵で説明できます。
learn → cook = 料理する方へ向かって学ぶ
- If I learned to cook in my 20s, I would’ve had a great hobby(2:17)
- So learn to enjoy your own company.(7:36)
動画の終盤、マイクが若い医師だったころ、医療メディアの世界にすき間を見つけたときの話です。I wanted to put my stamp on this world(この世界に自分のしるしを刻みたかった)。
want は「欲しい」。気持ちがまだ手に入っていないものへ向かう動詞です。だから、うしろに来る行為もまだ起きていない。to の矢印と、want の気持ちの向きがぴったり重なります。
decide・plan・hope・expect・promise のように「これから」を見ている動詞は、どれも to をとります。前回の動名詞(-ing)が「実際にやっている場面」だったのと、ちょうど反対です。
- want・decide・plan・hope・learn + to(これから向かう)
- enjoy・finish・stop・keep + -ing(いまやっている・やった場面)
※ 説明のための整理です。記事30(動名詞)の try running も参照。
wanted to put(これから刻みたい)
- and I wanted to do it differently.(10:36)
- If you wanna be a medical influencer, do it better than me.(10:47/wanna = want to)
「自分の道をつくれ」という最後のアドバイスです。直前に don’t try and be Michael Jordan(ジョーダンになろうとするな)と言ってから、Try to be better than Michael Jordan.(ジョーダンより上を目指せ)と言い直します。
try to ~ は「〜しようと努力する」。be better than Michael Jordan は、まだ届いていないゴールです。to の矢印がそのゴールを指し、try がそこへ向かう力を表します。
前回見た try running(試しに走ってみる)は、実際にやってみる場面でした。try to run は「走ろうと頑張る」。同じ try でも、to なら「まだ届いていない先」、-ing なら「実際にやってみる場面」です。
会話では try and ~ もよく使う(don’t try and be Michael Jordan)
- Try to do things differently, disrupt industries.(10:22)
- don’t try and be Michael Jordan.(10:44/会話の try and ~)
「未来にゴールがあると思うな」というアドバイスの結論です。医学部を出たら、研修が終わったら、登録者が100万人になったら……と先ばかり見ていた自分に、You have to enjoy the present. と言います。
have to は記事18でも見た「〜しなければならない」。でも、つくりは have + to 不定詞です。「enjoy the present という、これから向かうべき行為を持っている」。だから「〜しなければならない」になります。
ここでも to の役目は同じ、行為を矢印の先に置くことだけです。be going to(〜するつもり)も、「その行為へ向かって進んでいる最中」と読めば同じ仲間です。
be going to = その行為へ向かって進んでいる → 〜するつもり
- And you don’t have to do something very unique.(3:00)
- I knew I had to act.(10:31)
人を紹介しただけで紹介料を求められるのが不思議だ、という話のあとのセリフです。I want all the people around me to succeed.(まわりの人みんなに成功してほしい)。
カード②の I wanted to put … では、矢印の先で動くのは自分でした。want と to のあいだに all the people around me をはさむと、矢印の先で succeed するのはその人たちになります。
to の前に置いた人が、to のうしろの行為をする人。これを不定詞の意味上の主語と呼びます(くわしくは⑪の3本目で扱います)。I want to succeed.(自分が成功したい)と I want them to succeed.(彼らに成功してほしい)は、矢印の先に立つ人がちがうだけです。
- I wanted to put my stamp on this world(10:33/自分が刻む)
- I want all the people around me to succeed.(9:53/その人たちが成功する)
※ どちらも動画のセリフです。
want [all the people] to succeed = 彼らが成功する
- And yes, I want you to be optimistic(8:25)
「1人で行動しよう」というアドバイスの場面です。友達を誘っても来てくれない。そこでマイクは自分を押し出して、1人でボクシングのクーポンを買いに行きます。10年後、彼はプロボクサーになりました。
force 人 to ~ は「人を〜へ無理やり向かわせる」。矢印の先で buy するのは myself(自分自身)。force がうしろから押す力、to が向かう先です。
ask 人 to(〜するよう頼む)、tell 人 to(〜するよう言う)、allow 人 to(〜させてあげる)も同じ形。7:19 の I was asking my friends to go do stuff は、友達を同じ方向へ向かわせようとした文です。動詞が「押し方」、to が「行き先」と分けて見ると、どれも1枚の絵になります。
force(無理やり)/ask(頼んで)/allow(許して)
- I was asking my friends to go do stuff(7:19)
- Allow yourself some patience in figuring out(8:41/allow のうしろは名詞)
20代のマイクは、見栄のために高い靴やバッグを買っていたそうです。Don’t buy brand name stuff just to show off.(見せびらかすためだけに、ブランド品を買うな)。
ここの to show off は、動詞の目的語ではありません。Don’t buy brand name stuff で文はもう完成していて、そのうしろに「何のために?」を足しています。学校で習う「〜するために(目的)」の to です。
でも、絵は同じです。買うという行為が、見せびらかすという行き先へ向かっている。to の矢印が、文全体の「行き先」を指しているだけです。just を付けると「〜するためだけに」と、行き先がそれ1つしかないことを強調できます。
Don’t buy brand name stuff / just to show off
- I wish I could have those hours back to get those quality Zs.(6:57)
- I would fly to Monaco to do my Ted talk and fly right back.(0:16 → カード⑫)
「1人で行動できなかった」若いころの話です。友達が一緒に来てくれないと出かけない。I would just stay home waiting for them to become available.(友達の都合がつくのを家で待っていた)。
wait for ~ は「〜を待つ」。そこに to become available(都合がつく)を足すと、「彼らが都合がつくのを」待つになります。to の行為をするのは for のうしろの them。
カード⑤の want 人 to と同じく、to の前に「誰が」を置いている形です。It’s easy for me to cook.(私にとって料理は簡単)のように、for 人 to は会話でもよく使います。不定詞の意味上の主語は、⑪の3本目でまとめて扱います。
waiting for them to become available = 彼らの都合がつくのを待つ
- Unless one of my friends would come with me to do something,(7:07)
マイクのアドバイス「古典を聴け」。音楽ではなく、本(オーディオブック)の話です。この to のうしろは the classics(古典)という名詞。これは前置詞の to です。
でも、絵は to 不定詞と同じ「向かう先を指す矢印」。耳を古典の方へ向ける。ちがうのは、矢印の先に置いたのが「もの(名詞)」か「行為(動詞の原形)」かだけです。
記事22で見た to = 届く先を思い出してください。I gave it to my dad. の to と、Learn to cook. の to は、もともと同じ1本の矢印。名詞なら前置詞、動詞の原形なら不定詞と呼び分けているだけです。
- Listen to the classics.(7:39/先が名詞 → 前置詞)
- Learn to cook.(2:08/先が動詞の原形 → 不定詞)
※ どちらも動画のセリフです。
どちらも「向かう先」の矢印
- When I first came to America,(4:16)
- Spread success to your friend group, to your acquaintances,(9:33)
カード⑥の直前のセリフです。友達を誘っても、they just didn’t want to(行きたがらなかった)。文が to で終わっています。
want to のうしろにあるはずの go do stuff は、直前に言ったばかりなので省いています。でも to だけは残す。to は「行き先がある」ことを示す矢印なので、矢印さえあれば、聞き手は前の文から行き先を補えるからです。
I’d love to.(ぜひ)/You don’t have to.(しなくていいよ)/I’m trying to.(そうしようとしてる)。会話ではこの「to 止め」がとても多く使われます。to まで言って止めるのがコツで、to まで落とすと不自然になります。
Do you want to come? ― Yes, I’d love to.(※説明のための形)
- And I’m not saying you have to force yourself to enjoy the present(1:19)
「恋愛を急ぐな」というアドバイスです。初デートですぐに「運命の人か、まったく違うか」を決めてしまっていたマイクが、Give relationships some time to form.(関係が形になるまで時間をあげよう)と言います。
to form は some time(時間)という名詞のすぐうしろにあります。「どんな時間?」→「(関係が)形になるための時間」。to の矢印が、その名詞が何に向かうためのものかを指しています。
0:45 の such an easy thing to do(とても簡単なこと)、3:51 の Not a smart way to spend money(賢くないお金の使い方)も同じ形です。学校で「形容詞的用法」と呼ばれるものですが、絵は同じ矢印。用法の名前と使い分けは、次回の記事でくわしく扱います。
some time to form / an easy thing to do / a smart way to spend money
- And it’s such an easy thing to do.(0:45)
- Not a smart way to spend money.(3:51)
動画の冒頭、「もっと遊びで旅行すればよかった」という話です。世界中に行ったけれど、ほとんどは仕事。I would fly to Monaco to do my Ted talk and fly right back.
この1文に to が2つあります。to Monaco は矢印の先が場所(名詞)なので前置詞。to do my Ted talk は矢印の先が行為(動詞の原形)なので不定詞で、「何のために?」を表しています。
飛ぶ → モナコという場所へ。飛ぶ → TEDトークという行為へ。同じ矢印が、場所にも行為にも向けられる。これが、to 不定詞のコアイメージのすべてです。そしてマイクは、その矢印の先に文化に触れる時間を置かなかったことを悔やんでいます。
fly to Monaco(モナコへ)/ to do my Ted talk(トークをしに)
- I would fly to China for a day and a half and then fly right back.(0:12)
一人プレゼンを実施してみる

まずは何も見ずに例文を自分で作って説明してみて、
うまく言えなかった項目だけ解説例を確認する、
という使い方がおすすめです。
12問あるので、1日に全部やろうとしなくて構いません。
説明するときは、必ず「to の矢印の先に何があるか(行為・名詞・何もない)」「その行為をするのは誰か」を最初に言ってから理由を話してみてください。
図解の色分け(to 不定詞=コーラル、前置詞=紫、行為をする人=ピンク、名詞=青)が、そのままヒントになっています。
まずは 動詞のうしろの to の4問です。
to の矢印がどんな「これから」を指しているかを最初に言ってみてください。
① Learn to cook.、説明できますか?

例文:
Learn to cook.
料理ができるようになろう。
要点:
- to = 向かう先を指す矢印
- learn → cook(まだ実現していない行為)
- to のうしろは動詞の原形
解説例:
マイクは Learn to cook. と言っています。
to は「これから向かう先」を指す矢印で、learn という動きが cook という、まだできていない行為へ向かっています。
だから「料理することを学ぶ」、つまり「料理できるようになる」です。
to のうしろには、時制も主語も付けない動詞の原形が来ます。
② wanted to put、説明できますか?

例文:
I knew I wanted to put my stamp on this world,
この世界に自分の足跡を残したいとわかっていた。
要点:
- want は、まだ手に入っていないものへ向かう気持ち
- to の矢印と向きが同じ
- decide・plan・hope も to をとる
解説例:
マイクは I knew I wanted to put my stamp on this world と言っています。
want は「まだ手に入っていないもの」へ向かう気持ちなので、うしろの行為もまだ起きていない「これから」。だから矢印の to を使います。
decide や plan のように「これから」を見る動詞はどれも to をとります。
会話では want to が縮まって wanna になることも多いです。
③ Try to be better、説明できますか?

例文:
Try to be better than Michael Jordan.
マイケル・ジョーダンを超えようとしなさい。
要点:
- try to ~ = 〜しようと頑張る
- to の先は、まだ届いていないゴール
- try ~ing は「試しにやってみる」
解説例:
マイクは Try to be better than Michael Jordan. と言っています。
to の矢印が「ジョーダンより上」というまだ届いていないゴールを指し、try がそこへ向かう努力を表しています。
前回の try running は「試しに走ってみる」で、実際にやってみる場面でした。
to なら「まだ届いていない先」、-ing なら「実際にやる場面」と覚えると迷いません。
④ have to enjoy、説明できますか?

例文:
You have to enjoy the present.
いまを楽しまなきゃいけない。
要点:
- have to = have + to 不定詞
- これからやるべき行為を「持っている」
- to の役目は行為を矢印の先に置くこと
解説例:
マイクは You have to enjoy the present. と言っています。
have to は have + to 不定詞で、「いまを楽しむ」という、これから向かうべき行為を持っている、だから「〜しなければならない」になります。
to の役目は、ほかのカードと同じく行為を矢印の先に置くことです。
次は 矢印の向きを足す4問です。
to の行為をするのは誰かを意識してみてください。
⑤ want all the people … to succeed、説明できますか?

例文:
I want all the people around me to succeed.
まわりの人みんなに成功してほしい。
要点:
- want と to のあいだに人をはさむ
- succeed するのは all the people
- to の前の人が、to の行為をする人
解説例:
マイクは I want all the people around me to succeed. と言っています。
want と to のあいだに all the people around me をはさんでいるので、矢印の先で成功するのは自分ではなくその人たちです。
I want to succeed なら自分が成功したい、I want them to succeed なら彼らに成功してほしい、という違いです。
⑥ forced myself to buy、説明できますか?

例文:
And I forced myself to buy a Groupon and go boxing.
それで、自分を奮い立たせてクーポンを買い、ボクシングに行った。
要点:
- force 人 to ~ = 人を〜へ無理やり向かわせる
- buy するのは myself
- 動詞が押し方、to が行き先
解説例:
マイクは And I forced myself to buy a Groupon and go boxing. と言っています。
force が自分をうしろから押す力、to が向かう先で、矢印の先でクーポンを買うのは myself です。
ask 人 to や tell 人 to も同じ形で、動詞が押し方、to が行き先を表します。
⑦ just to show off、説明できますか?

例文:
Don’t buy brand name stuff just to show off.
見せびらかすためだけに、ブランド品を買うな。
要点:
- 文は Don’t buy brand name stuff で完成している
- to show off は「何のために」
- 目的の to も、行為の行き先を指す矢印
解説例:
マイクは Don’t buy brand name stuff just to show off. と言っています。
文は Don’t buy brand name stuff で完成していて、to show off が「何のために」という行き先を足しています。
目的の to も、買うという行為が見せびらかす方へ向かっている、という同じ矢印の絵です。
just を付けると「それだけのために」と強調できます。
⑧ waiting for them to become、説明できますか?

例文:
I would just stay home waiting for them to become available.
友達の都合がつくのを、ただ家で待っていた。
要点:
- wait for 人 to ~ = 人が〜するのを待つ
- become available するのは them
- for で「誰が」を立てる
解説例:
マイクは I would just stay home waiting for them to become available. と言っています。
for them が to become available の「誰が」を表していて、「彼らの都合がつくのを」待っていた、という意味です。
want 人 to と同じく、to の前に行為をする人を置いた形です。
続いて 境目と仲間の3問です。
to のうしろが名詞か、動詞の原形か、何もないかを説明してみてください。
⑨ Listen to the classics.、説明できますか?

例文:
Listen to the classics.
古典を聴こう。
要点:
- to のうしろが the classics(名詞)→ 前置詞
- 絵は不定詞と同じ「向かう先」
- 名詞なら前置詞、動詞の原形なら不定詞
解説例:
マイクは Listen to the classics. と言っています。
to のうしろが the classics という名詞なので、これは前置詞の to です。
でも「耳を古典の方へ向ける」という向かう先の矢印は、不定詞の to と同じです。
矢印の先が名詞なら前置詞、動詞の原形なら不定詞と呼び分けているだけです。
⑩ didn’t want to.、説明できますか?

例文:
I was asking my friends to go do stuff and they just didn’t want to.
友達に一緒に出かけようと声をかけても、みんな乗り気じゃなかった。
要点:
- didn’t want to のうしろに go do stuff が省かれている
- to は行き先を示す矢印なので残す
- I’d love to. / You don’t have to. も同じ
解説例:
マイクは I was asking my friends to go do stuff and they just didn’t want to. と言っています。
didn’t want to のうしろには go do stuff が省かれていますが、行き先がある合図として to だけを残しています。
前の文から行き先が補えるので、矢印だけで十分伝わります。
I’d love to. や You don’t have to. も同じ形で、会話でとてもよく使います。
⑪ some time to form、説明できますか?

例文:
Give relationships some time to form.
関係が育つための時間を、少しあげよう。
要点:
- to form は some time のすぐうしろ
- どんな時間? → 形になるための時間
- 名詞が何に向かうものかを to が指す
解説例:
マイクは Give relationships some time to form. と言っています。
to form は some time のすぐうしろにあり、「関係が形になるための時間」と、その時間が何に向かうものかを指しています。
such an easy thing to do や a smart way to spend money も同じ形です。
用法の名前は次回まとめますが、絵はすべて同じ矢印です。
最後は、この記事の目玉です。
2つの to のちがいと共通点を説明してみてください。
⑫ fly to Monaco to do、説明できますか?

例文:
I would fly to Monaco to do my Ted talk and fly right back.
モナコに飛んでTEDトークをして、すぐに戻ってくる、という感じだった。
要点:
- to Monaco は前置詞(先が場所)
- to do my Ted talk は不定詞(先が行為)
- 同じ矢印が、場所にも行為にも向く
解説例:
これがこの記事の目玉です。
マイクは I would fly to Monaco to do my Ted talk and fly right back. と言っています。
to Monaco は矢印の先が場所なので前置詞、to do my Ted talk は矢印の先が行為なので不定詞です。
どちらも「向かう先」を指す同じ矢印で、先に置くのが名詞か動詞の原形かだけが違います。
一人で言えた例文は、相手がいると急に出てこなくなります。
文法が身につくのは、通じた/通じなかったを自分の耳で確かめた瞬間です。
to 不定詞は、やりたいこと・目標・頼みごとを話すときに必ず出てくる文法です。
まずは量をこなせる環境で、I want to travel more. や I’d love to. を、実際のレッスンで使ってみてください。
今日の表現をAnkiで復習しよう

記事に出てきた動画の表現を、そのままAnkiに取り込めるようにまとめました。
今回は新しい動画なので、12表現すべて新規です。
テーマは「20代の自分へのアドバイスに出てくる英語12表現」です。
play catch up(遅れを取り戻そうとする)から build each other up(お互いを高め合う)まで、動画の順番どおりに並べてあります。
not to mention(〜は言うまでもなく)のように、to 不定詞を使った決まり文句も入れてあります。
知らなかった表現を追加・編集して、自分専用のカードを作ってみてください。
知らなかった表現を追加・編集して、そのままAnkiに取り込めます。
| 表現 | 発音記号 | 意味 | 動画の例文 | シンプル例文 |
|---|
- PC・Android(AnkiDroid含む):「💻 PC・Android用」ボタンで
anki_import.txtをダウンロードし、Ankiのファイル → インポートから取り込む(区切り文字はTabを選択) - iPhone(AnkiMobile):「📱 iPhone用」ボタンで
anki_import.apkgをダウンロードし、AirDropやFilesアプリでiPhoneに送って、AnkiMobileの設定(歯車) → Import File から開く
まとめ:to不定詞の12の顔を再確認しよう

さて、今回は「to は、前置詞でも不定詞でも『向かう先を指す矢印』」というテーマで、12の顔を見てきました。
- Learn to cook. ― 学ぶ → 料理する(これから向かう行為)
- wanted to put my stamp ― 「これから」を見る動詞は to
- Try to be better ― まだ届いていないゴール。try ~ing は「試しにやる」
- have to enjoy the present ― これからやるべき行為を持っている
- want all the people … to succeed ― to の前の人が、to の行為をする
- forced myself to buy ― 動詞が押し方、to が行き先
- just to show off ― 文のうしろの to は「何のために」
- waiting for them to become available ― for で「誰が」を立てる
- Listen to the classics. ― 先が名詞なら前置詞の to
- they just didn’t want to. ― 行き先がわかっていれば to だけ残す
- some time to form ― 名詞が何に向かうものかを指す
- fly to Monaco to do my Ted talk ― 同じ矢印が、場所にも行為にも向く
12と聞くと多く感じますが、やっていることは「to の矢印の先に、これから向かう行為を置く」の1つだけです。
先が名詞なら前置詞、動詞の原形なら to 不定詞。
今日の12のうち、まずおすすめしたいのは⑩の to だけ残す形 です。
次に英会話で誘われたら、Yes, I’d love to. と to で止めて答えてみてください。to だけで「その行為へ向かいたい」が伝わる感覚がつかめれば、to 不定詞が「3用法の暗記」から「行き先を指す道具」に変わります。
もし今日の内容で「なるほど」と思った部分があれば、ぜひコメントで教えてください。
次回は⑪ to 不定詞の2本目、学校で習う「名詞的・形容詞的・副詞的用法」を、同じ矢印の絵で整理し直す予定です。
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