特定の単語が覚えられない・・・
同じ単語を何度調べてもすぐ忘れてしまう――。
そんな経験、ありませんか?
単語帳で意味を理解したつもりでも、いざ話すと出てこない。
私も”upfront”という単語で同じ壁にぶつかっていました。
でもある日、“単語を覚える”のではなく、“文脈で使う”ことを意識した瞬間、記憶が定着し始めたのです。
実際、TOEIC910点を取るまでの過程でわかったこと。
それは単語は暗記よりも、「どう使われているか」を知ることが鍵。
今日はイメージやどの様な場面で使うのかきっちり解説します。
これを理解できると言いたい単語が自然に口から出てくるようになり、英会話がもっと楽しくなるはずです。
upfrontの意味と使い方をわかりやすく解説
“upfront” は英語で「前に出しておく」「隠さず伝える」という感覚を持つ言葉です。
そこから派生して、「率直に」「前もって」「初期の」といった3つの主要な意味で使われます。
発音は /ˌʌpˈfrʌnt/(アプフラント)で、front にアクセントがあります。
率直な・正直な(形容詞)
“upfront” は人の性格や態度を表すときに「隠しごとをしない」「オープンで誠実」という意味で使われます。
例文
- She’s very upfront about her feelings.
→ 彼女は自分の気持ちにとても正直だ。 - I appreciate you being upfront with me.
→ 正直に話してくれてありがとう。
“honest” と似ていますが、“upfront” は「最初からオープンに伝える」という積極的な率直さを含みます。
「隠すより先に言っておく」という姿勢を表したいときに最適です。
前もって・事前に(副詞)
お金や情報を「最初に提示する」「事前に明らかにする」という意味で使われます。
特にビジネスシーンや契約の話でよく登場します。
例文
- You’ll need to pay upfront.
→ 前払いが必要です。 - Let’s be clear upfront about the cost.
→ 費用については最初にはっきりさせておきましょう。
“in advance” とほぼ同じ意味ですが、“upfront” のほうが少し口語的で柔らかい印象になります。
前払いの・初期の(形容詞)
支払いや契約に関して「最初に払う」「初期段階の」という意味でも使われます。
例文
- There’s an upfront fee of $50.
→ 初期費用として50ドルかかります。 - The company requires an upfront payment.
→ その会社は前払いを求めています。
使い方まとめ
| 用法 | 品詞 | 意味 | 例文 |
| 性格・態度 | 形容詞 | 率直な・正直な | He’s very upfront about everything. |
| 支払い・情報 | 副詞 | 前もって・事前に | You should pay upfront. |
| 契約・費用 | 形容詞 | 前払いの・初期の | There’s an upfront cost. |
語源イメージ
“upfront” は “up(前に)+ front(前面)” が語源です。
つまり「前に出す」「隠さずに見せる」というイメージ。
この感覚から「正直に言う」「事前に伝える」「前払いする」といった意味が自然に生まれています。
“upfront” = 「前もって出す」=「正直に」「事前に」
よく使われるフレーズ
To be upfront(率直に言うと)
話を始める前の前置きで使われます。
- To be upfront, the demo still has bugs we’re fixing.
→ 率直に言うと、デモはまだ修正中の不具合があります。 - Let me be upfront with you: the timeline is tight.
→ 正直に言うと、スケジュールはかなり厳しいです。
結論を先に出すことで、信頼感を与える効果があります。
I want to be upfront(率直にしておきたい)
「先に正直に伝えておきたい」という誠実なトーンで使います。
- I want to be upfront about pricing: there’s an upfront setup fee.
→ 料金について率直に言うと、初期費用があります。 - I want to be upfront with you—our capacity is limited next month.
→ 正直に言うと、来月は対応枠が限られています。
誤解を防ぎたい時や信頼関係を築きたい時に効果的です。
Can I be upfront?(率直に言ってもいい?)
相手に配慮しながら言いにくい意見を伝えるときに使われます。
- Can I be upfront? The deck is too long for the execs.
→ 率直に言ってもいい?この資料、役員向けには長すぎます。 - Can I be upfront about the quote? It’s above your budget.
→ 見積もりについて率直に言っても?ご予算を超えています。
“Can I be upfront?” は相手の防御反応を下げる「やわらかい前置き」として非常に便利です。
似た表現との違い
| 表現 | 意味 | ニュアンス |
| honestly / frankly | 正直に | ストレートで時にきつく響く |
| to be transparent | 情報開示を明確にする | ビジネス寄りの丁寧表現 |
| full disclosure | 完全に明かす | カジュアルまたは皮肉も可 |
| upfront | 最初に出す・率直に話す | 柔らかく誠実なトーン |
まとめ
“upfront” は「前に出す」という語源から、「正直に」「事前に」「初期の」といった幅広い意味を持ちます。
特に会話では「to be upfront」や「Can I be upfront?」の形で、「率直に言うけどね」と前置きする時に自然に使われます。
「honestly」よりも角が立たず、誠実で信頼感を与える言葉。
ビジネスにも日常会話にも使える万能フレーズです。
今日から “upfront” を使って、あなたの英語をもう一段自然でスマートにしましょう。
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英単語の意味を覚えるだけでなく、「実際に口に出して使う」ことが定着のカギです。
“upfront”のような微妙なニュアンスを身につけるには、ネイティブとの会話で使ってみるのが一番の近道。
たとえば、レッスン中に「Can I be upfront?」と言って率直な意見を伝えてみましょう。
講師から自然な言い回しやイントネーションを学べるうえに、リアルな反応を体験できます。
オンライン英会話 【Cambly(キャンブリー)】 なら、24時間いつでもネイティブ講師と話せる環境が整っています。
覚えた表現をその日のうちに実践すれば、単語が“知識”から“自分の英語”へ変わっていくはずです。
今日から“upfront”を実際の会話で使って、あなたの英語をより自然に磨きましょう。


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