句動詞は覚えるのが難しい・・・
句動詞やイディオムって、覚えてもすぐ混乱しますよね。
たとえば “look at” と “look for”。
どちらも “look” が入っているのに、「どっちが“探す”で、どっちが“見る”だったっけ?」と迷ってしまう。
私も最初はその違いがわからず、英会話中に止まってしまうことが何度もありました。
でも、意味の違いを「丸暗記」ではなく“イメージ”で理解すれば、句動詞はグッと頭に残りやすくなります。
今日は私が特に混同しやすかった句動詞を、イラスト感覚で整理して紹介します。
最初は難しく感じても、少しずつ使いながら慣れていくことが大切。
“仕方ない” ではなく、「理解 → 実践 → 定着」のサイクルで確実に身につけましょう。
私はこの方法をオンライン英会話で5年間続けた結果、会社でオーストラリア人のアテンドを任されるようになりました。
この記事を読み終えるころには、ネイティブとの会話で句動詞の使い分けがスッと出てくるようになります。
「英語って意外とシンプルかも」と感じられるはずです。
英語学習の全体像は→こちら←
“live on” と”live with”で混同した
“live on coffee” は「コーヒーで生きている」という意味で、コーヒーがないとやっていけない、つまり「コーヒーを頼りに生活している」というニュアンスの表現です。
“live on” は「〜を糧に生きる」「〜を頼りに生きる」という意味の句動詞で、食べ物やお金、希望など “生きるための支え” を表すときに使われます。
したがって “live on coffee” は直訳すると「コーヒーとくっついて生きる」ですが、
実際には「コーヒーに頼って生きている」という比喩的な表現になります。
私も最初に “I live on coffee.” という文に出会ったとき、「コーヒーと一緒に生きる?」と感じてしまいました。
“live with coffee” と似ているため、混同してしまったのです。
しかし “live with” は「〜と共に生きる」「〜を抱えて生きる」という意味で、人や病気・問題など“共存するもの”に使います。
一方 “live on” は“頼りにするもの”を示す点でまったく違います。
- live on coffee → コーヒーを頼りに生きている(=コーヒーがないとやっていけない)
- live with coffee → コーヒーと共に暮らしている(※意味は不自然)
という違いになります。
文法学習方法は→こちら←
“live on” と”live with”の違いを解説
“live on” は 「~を頼りに生きる」 “live with” は 「~と共に生きる」 を意味します。
どちらも「生きる」という動詞 live を使いますが、前置詞の違いで 「何に支えられて生きているのか」 と 「誰・何と共に生きているのか」 が変わります。
英語の前置詞には、それぞれ「コアイメージ」があります。
- on は「上にのって支えられている」イメージ。
→ だから “live on” は「~に支えられて生きている」=「頼りにしている」になります。 - with は「一緒にいる」イメージ。
→ だから “live with” は「~と共に暮らす」や「~を抱えて生きる」という意味になります。
① live on ~(~を頼りに生きる)
「支えとなるもの」や「生きる糧」と一緒に使います。
たとえば:
- I live on coffee.
コーヒーで生きている(=コーヒーがないとやっていけない) - She lives on instant noodles.
彼女はインスタントラーメンで生活している。 - They live on a small pension.
彼らはわずかな年金で暮らしている。 - He lives on hope.
彼は希望を糧に生きている。
この “on” の感覚は、まるで「その上に立っている・支えられている」イメージです。
② live with ~(~と共に生きる/~を抱えて生きる)
「人」や「問題・感情」との“共存”を表します。
たとえば:
- I live with my parents.
両親と一緒に暮らしています。 - She lives with her dog.
彼女は犬と一緒に暮らしています。 - He lives with anxiety.
彼は不安を抱えて生きています。 - We have to live with our mistakes.
私たちは自分の過ちと共に生きていかなければならない。
この “with” は「共に」「一緒に」というイメージ。
誰か、または何かを受け入れて生きる感じです。
| 表現 | コアイメージ | 意味 | 例文 | 日本語訳 |
| live on ~ | 上に支えられている | ~を頼りに生きる/~で生活する | I live on coffee. | コーヒーで生きている(コーヒーが支え) |
| live with ~ | 一緒にいる・共存 | ~と共に生きる/~を抱えて生きる | I live with my parents. | 両親と一緒に暮らしている |
“live on” は「何かに頼る」、“live with” は「誰か(何か)と共にいる」。
このイメージをつかめば、もう混同することはありません。
ワンポイントメモ
“live on coffee” を「コーヒーと一緒に生きる」と直訳すると不自然ですが、ネイティブは比喩的に「コーヒーがないとやっていけない!」という意味で使います。
“live with” は「共存」や「受け入れ」を含むので、たとえば “live with allergies”(アレルギーと共に生きる) のように使えます。
まとめ
“live on” と “live with” の違いは、英語を「感覚で理解する」第一歩です。
“on” は「支えられている」イメージで、“live on coffee” は「コーヒーを頼りに生きている」。
一方 “with” は「共にいる」イメージで、“live with my parents” は「両親と一緒に暮らす」
この違いを掴むことで、英語を日本語で丸暗記するのではなく、イメージで理解できるようになります。
記事を通して、リード文で抱えていた「抽象的で伝わりにくい」という課題も、“イメージ+例文”で解決。
同じ動詞でも前置詞で意味が変わることを、感覚的に理解できるようになったはずです。
英語を「考える言語」から「使える言語」に変える最初のステップがここにあります。
理解しただけで終わらせないでください。
今日学んだ “live on” と “live with” を、今すぐ口に出して使ってみることが大切です。
英語は実践して初めて自分の言葉になります。
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「学んだ英語を話せる英語に変える」――その第一歩を、今日のうちに踏み出しましょう。


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