英会話で突然出てくる「mind you」問題
「mind you」って急に言われても…正直、意味わからないですよね。
- ネイティブ同士の会話で
「**Mind you, it was fun though.」 - 先生がレッスン中に
「**Mind you, this is just an example.」
「え、結局ほめてるの?否定してるの?“but”とどう違うの?」とモヤっとしたまま、スルーしていませんか?
この記事ではそんなモヤモヤを一気にスッキリさせます。
「mind you」のコアイメージと、よくある3つのパターンを押さえることで、意味もニュアンスも一気にわかりやすくなります。
「mind you」は さっき言ったことにちょっとした補足・例外・ツッコミを加える一言
と覚えるのが一番ラクです。
日本人英語学習者がつまずきやすいポイントを中心に、会話でそのまま使える例文+発音のリズムにフォーカスして整理しました。
読み終わるころには、ネイティブの「mind you」がちゃんと聞き取れて自分でもサラッと使える
ようになります。
「mind you」の意味とニュアンス
コアイメージ
「mind you」は、ひと言でいうと 「とはいえね」「ただしね」「でもね」 という後出しコメント。
- さっき言ったことを
- やわらげる
- 逆に強める
- 例外をつけ足す
ときにサラッと使われます。
日本語にするときは、文脈に合わせて
- 「とはいえ」
- 「でもね」
- 「ただし」
- 「一応言っておくと」
などに置き換えるとしっくりきます。
基本の使い方パターン3つ
パターン① 「補足・言い訳」を足す mind you
まず一番多いのが、「ちょっとフォローしておくね」という補足・言い訳モード。
Mind you, it’s not cheap.
/ˈmaɪnd ju, ɪts ˈnɑːt ˈtʃiːp/
意味:
「とはいえ、安くはないよ」
リズムのポイント:
- Mind YOU|it’s not CHEAP
- 「YOU」「CHEAP」にストレス(強勢)
- 「mind you」は /maɪnd ju/ がつながって 「マイン(ド)ユ」→「マインジュ」 っぽく一拍で言うイメージ
もう少し長い文でも使えます。
I liked the hotel.
/aɪ ˈlaɪkt ðə hoʊˈtɛl/
Mind you, the room was pretty small.
/ˈmaɪnd ju, ðə ˈruːm wəz ˈprɪti ˈsmɔːl/
「ホテルは気に入ったよ。とはいえ、部屋はかなり狭かったけどね。」
使う場面イメージ
- まずポジティブなことを言う
- そのあと 「でもさ、実はね…」 と補足したいとき
- だけど、あくまで軽いトーン(文句というより情報追加)
パターン② 「例外・注意点」を添える mind you
次は、例外・注意事項をサラッと付け足すパターン。
It’s usually quiet here.
/ɪts ˈjuːʒuəli ˈkwaɪət hɪr/
Mind you, it gets busy on weekends.
/ˈmaɪnd ju, ɪt ˈɡɛts ˈbɪzi ɑn ˈwiːkˌɛndz/
「ここは普段は静かだよ。ただ、週末は混むけどね。」
The app is free.
/ði ˈæp ɪz ˈfriː/
Mind you, some features are limited.
/ˈmaɪnd ju, sʌm ˈfiːtʃərz ɑr ˈlɪmɪtɪd/
「アプリは無料だよ。ただ、一部の機能は制限されてるけどね。」
パターン③ 「軽いツッコミ・反論」の mind you
最後は、やんわり反論したいときの「mind you」。
He’s not lazy, mind you.
/hiz ˈnɑːt ˈleɪzi, ˈmaɪnd ju/
「彼は怠け者ってわけじゃないからね。(そこはわかってね)」
I don’t hate it, mind you.
/aɪ doʊnt ˈheɪt ɪt, ˈmaɪnd ju/
「嫌いってわけじゃないからね。」
文末に置くときは、相手にちょっと念押しする感じになります。
日本語だと「そこは誤解しないでね」「そこだけは覚えておいて」といったニュアンス。
文のどこに置く? 位置で変わるニュアンス
① 文頭:やわらかい「ただしね」
Mind you, it’s just my opinion.
/ˈmaɪnd ju, ɪts ˈdʒʌst maɪ əˈpɪnjən/
「とはいえ、これはあくまで私の意見だけどね。」
→ 「一応前置きしておくけど」という感じで、これから言う内容をやわらげます。
② 文中:つぶやくような補足
It was fun, mind you, a bit tiring.
/ɪt wəz ˈfʌn, ˈmaɪnd ju, ə ˈbɪt ˈtaɪərɪŋ/
「楽しかったよ、まぁね、ちょっと疲れたけど。」
③ 文末:ツッコミ・念押し
It was expensive, mind you.
/ɪt wəz ɪkˈspɛnsɪv, ˈmaɪnd ju/
「高かったよ、そこは覚えておいてね。」
似ている表現との違い
mind you と but / however の違い
共通点
どちらも「前の内容に対して、別の面・逆の面を出す」ときに使う。
違い
- but / however:論理的に「しかし」「だが」
- mind you:感情まじりの「まぁね」「とはいえさ」
It’s small, but it’s comfortable.
/ɪts ˈsmɔːl, bʌt ɪts ˈkʌmftərbəl/
It’s small, mind you, it’s comfortable.
/ɪts ˈsmɔːl, ˈmaɪnd ju, ɪts ˈkʌmftərbəl/
前者は「論理的な対比」、後者は「話しながらちょっと付け足す感じ」で会話っぽさが増します。
mind you と actually の違い
- actually:
「実はね」「本当はね」と、事実の訂正・意外性を出す - mind you:
「とはいえ」「でもさ」と、さっき言ったことに別の側面を足す
I didn’t like it much, actually.
/aɪ ˈdɪdnt ˈlaɪk ɪt ˈmʌtʃ, ˈæktʃuəli/
「実はあんまり好きじゃなかったんだ。」
I liked it. Mind you, it was a bit long.
/aɪ ˈlaɪkt ɪt/
/ˈmaɪnd ju, ɪt wəz ə ˈbɪt ˈlɔːŋ/
「好きだったよ。とはいえ、ちょっと長かったけどね。」
mind you と you know の違い
- you know:
「ほら」「あのさ」と、相手の共感・理解を求めるフィラー(つなぎ言葉) - mind you:
相手に「このポイント、覚えておいてね」と補足・ツッコミを入れる
It’s hard, you know.
/ɪts ˈhɑːrd, ju ˈnoʊ/
「大変なんだよ、ほら。」(共感を求める)
It’s hard. Mind you, it’s also rewarding.
/ɪts ˈhɑːrd/
/ˈmaɪnd ju, ɪts ˈɔːlsoʊ rɪˈwɔːrdɪŋ/
「大変だよ。とはいえ、その分やりがいもあるけどね。」
発音とリズムのコツ
「mind you」は1かたまりで覚える
スペルよりも「音のかたまり」で覚えるのがコツです。
Mind you
/ˈmaɪnd ju/
- /d/ と /j/ がくっついて、**「マイン(ド)ユ」→「マインジュ」**っぽく聞こえる
- 強く言うときは YOU にストレスが乗ることもあります
Mind YOU.
/maɪnd ˈjuː/
誰かに念押しするときの、「そこ、ちゃんと覚えておいてよ?」というニュアンス。
3ビートで練習してみる
声に出すときは、リズムで覚えるとラクです。
MIND you|IT’s not CHEAP.
/ˈmaɪnd ju | ɪts ˈnɑːt ˈtʃiːp/
強く読むところだけをはっきり、大きく。
弱いところ(you, it’s)は、力を抜いてすーっと流します。
今日から使える「mind you」フレーズ集
そのまま会話で使える形で覚えておくと便利です。
Mind you, it’s not cheap.
/ˈmaɪnd ju, ɪts ˈnɑːt ˈtʃiːp/
「とはいえ、安くはないよ。」
Mind you, it’s just my opinion.
/ˈmaɪnd ju, ɪts ˈdʒʌst maɪ əˈpɪnjən/
「一応言っておくけど、これはあくまで私の意見ね。」
Mind you, I could be wrong.
/ˈmaɪnd ju, aɪ kʊd bi ˈrɔːŋ/
「とはいえ、間違ってるかもしれないけど。」
It’s a good deal. Mind you, you have to book early.
/ɪts ə ˈɡʊd ˈdiːl/
/ˈmaɪnd ju, ju ˈhæv tə bʊk ˈɜːrli/
「お得だよ。とはいえ、早めに予約しないとだけどね。」
It’s not bad, mind you.
/ɪts ˈnɑːt ˈbæd, ˈmaɪnd ju/
「悪くはないよ、そこはね。」
まとめ:「mind you」は“あとから一言”
- 「mind you」は
→ さっき言ったことに、軽く補足・例外・ツッコミを入れる一言 - 文頭・文中・文末どこでも使えるが、
→ 文頭:前置き
→ 文末:ツッコミ・念押し のニュアンス強め - 「but / however」よりも会話っぽくて、感情がにじむ表現
- リズムは
→ MIND you|IT’s not CHEAP
のように、強く読む部分だけはっきり言うのがコツ
今日から「mind you」を自分のものにするステップ
この記事を読み終えた今が、一番「mind you」のイメージが鮮明なタイミングです。ここから3ステップで、自分の会話に落とし込んでみましょう。
まずは、今日あった出来事をひとつ思い出して、「よかった点」と「ちょっと残念だった点」を日本語で書き出してみてください。
そのうえで、例文をマネしながら「Mind you, …」を使って英語1文にまとめてみましょう。
最後に、リズムを意識して3回声に出して練習すれば、記憶への定着がぐっと深まります。
通勤時間や家事の合間に「mind you」フレーズを口ずさむのもおすすめです。小さなアウトプットをくり返すうちに、「あ、今の日本語、英語なら Mind you… って言えるな」と瞬間的に思いつくようになっていきます。
英語学習の全体像をつかみたい方へ
英語学習のロードマップ:何から始めるべきかを徹底解説
発音の基礎を固めたい方へ
カタカナ発音を卒業!発音知識を正しく学ぶ方法
文法を体系的に学びたい方へ
英語が話せないのは“文法力”不足?最短で基礎を固める方法
単語力を伸ばしたい方へ
暗記が苦手でも続く!効率的な英単語学習法まとめ

を徹底解説-2-150x150.png)
コメント