
断る時にどうやって断る?
日本語では「ちょっと考えておきます」「また今度お願いします」といった曖昧な表現で断ることがよくありますよね。
しかし、英語ではこの曖昧さが通じず、相手に「YESなのかNOなのか分からない」と思われてしまうことがあります。
そこで役立つのが “I’d love to, but …”, “I already have plans.”, “I already have something going on.” といった明確かつ丁寧な断りフレーズです。
相手の気持ちを尊重しながら、自分の都合をはっきりと伝えることができます。
英語では曖昧さよりも「丁寧に断ること」が大切です。
「感謝・好意 → 遺憾 → 理由(簡潔)→ 代替案」 という流れを押さえることで、誤解なくスマートに意思表示できます。
私自身もオンライン英会話でこれらの表現を実践し、ネイティブ講師から「自然で好印象だ」と言われました。実際のビジネス現場でも安心して使える表現です。
このスキルを身につければ、日本語的な曖昧さを引きずらずに断れるようになり、相手に誤解を与えず、信頼関係を守る英語コミュニケーション が可能になります。
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やわらかく断る時の表現3選
英語で予定を断るときは、表現の選び方で相手に与える印象が大きく変わります。
「No, I can’t.」のような一言では冷たく聞こえがちですが、定番のフレーズを使えば柔らかく、信頼関係を保ったまま断ることができます。
例えば「I’d love to, but…」は「行きたい気持ちはある」と前向きさを示してから断れる表現です。
「I already have plans.」はシンプルで誰にでも使え、フォーマルにしたいときは “prior commitments” が便利です。
また「I already have something going on.」はカジュアルに使え、社内や同僚との会話に適しています。
状況に応じて3つを使い分ければ、相手を不快にさせず自然に断ることができ、ビジネスでも日常でも安心して活用できます。
1. I’d love to, but …
解説
“I’d love to” は「ぜひしたい」という前向きな意思表示。ここでポジティブに始めることで、後ろの “but” 以下の断りが柔らかく聞こえる。日本語の「行きたいのは山々ですが」に近い。ビジネスでも信頼関係を保ちながら断る場面に最適。
英文
I’d love to, but I already have a meeting scheduled.
日本語訳
ぜひそうしたいのですが、すでに会議の予定が入っています。
発音記号
/aɪd ˈlʌv tuː, bət aɪ ɔːlˈrɛdi hæv ə ˈmiːtɪŋ ˈskɛʤuːld/
例文
- I’d love to join, but I have a deadline this afternoon.
(ぜひ参加したいのですが、今日の午後は締切があります。) - I’d love to help, but I’m afraid I’m double-booked at that time.
(お手伝いしたいのですが、その時間は予定が重なっています。) - I’d love to attend, but I’ve already committed to another project.
(参加したいのですが、すでに別のプロジェクトに参加しています。)
2. I already have plans.
解説
“plans” は複数形が自然で、予定が一つでもこの形を使う。シンプルで中立的、誰に対しても安全に使える表現。フォーマルな場面では “prior commitments” と言い換えるとより丁寧。
英文
I already have plans for that evening.
日本語訳
その日の夜はすでに予定があります。
発音記号
/aɪ ɔːlˈrɛdi hæv plænz fɔːr ðæt ˈiːvnɪŋ/
例文
- I already have plans, but thank you for the invitation.
(すでに予定がありますが、お誘いありがとうございます。) - I’m afraid I can’t join the call—I already have plans at that time.
(残念ですが会議には参加できません。その時間はすでに予定があります。) - I already have plans, but I’d be happy to review the materials afterward.
(予定があるのですが、その後に資料を確認させていただきます。)
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3. I already have something going on.
解説
“have something going on” は「進行中の予定がある」という口語的な言い回し。アメリカ英語でよく使われるが、フォーマルな場面では “commitment” の方が適切。社内や同僚との会話なら十分自然で柔らかい表現。
英文
I already have something going on at that time.
日本語訳
その時間はすでに別の用事があります。
発音記号
/aɪ ɔːlˈrɛdi hæv ˈsʌmθɪŋ ˈɡoʊɪŋ ɒn æt ðæt taɪm/
例文
- I’d like to join, but I already have something going on tomorrow morning.
(参加したいのですが、明日の午前中はすでに用事があります。) - I’m sorry, I already have something going on then.
(すみません、その時間は別の予定が入っています。) - I already have something going on, but please keep me updated.
(予定があるのですが、進捗を共有してください。)
この3つを押さえておけば、
- I’d love to, but… → 前向き+断り(丁寧・やんわり)
- I already have plans. → シンプル・万能(誰にでも使える)
- I already have something going on. → カジュアル寄り(社内・同僚向け)
という風に使い分けられます。

失礼な断り方との違い
シーン | 失礼な断り方 | やんわり断り方 | 解説 |
日常会話① | No, I can’t.(行けない) | I’d love to, but I already have plans.(行きたいけど、すでに予定があります) | 「No」だけでは冷たい印象。ポジティブに始めるだけで柔らかくなる。 |
日常会話② | I’ll pass.(やめとく) | Thanks for asking, but I’ve got something going on.(誘ってくれてありがとう、でも用事があります) | I’ll pass は軽すぎて素っ気ない。感謝を添えると友好的。 |
ビジネス① | I can’t.(できません) | I’m afraid I can’t join this time, but I’d be happy to review the materials afterward.(今回は参加できませんが、資料は後で確認します) | 一言拒否は無礼。代替案を出すと協力的に聞こえる。 |
ビジネス② | I’m busy.(忙しいです) | Unfortunately, I have another commitment at that time. Could we reschedule?(あいにくその時間は別の予定があります。日程を調整できますか?) | “busy” では理由が曖昧。commitment の方がフォーマルで丁寧。 |
ビジネス③ | That doesn’t work.(無理です) | Thank you for suggesting that, but I don’t think it works for my schedule. Could we consider another option?(ご提案ありがとうございます。ただ、スケジュール的に難しいです。別の案はありますか?) | 否定形だけだと強すぎる。感謝+別案で前向きに。 |
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英語での断り方は、一言だけの表現だと失礼に聞こえやすく、相手との関係を損なうリスクがあります。
「No, I can’t.」や「I’m busy.」といった短い表現は、理由や配慮が欠けており、冷たい印象を与えてしまうためです。
例えばビジネスで「I can’t.」と答えるより、「I’m afraid I can’t join this time, but I’d be happy to review the materials afterward.」と伝える方が、協力的で丁寧に響きます。
日常会話でも「I’ll pass.」より「Thanks for asking, but I’ve got something going on.」の方が柔らかい印象になります。
失礼にならないためには、感謝 → 遺憾 → 理由 → 代替案 の流れを意識して、やんわりと断ることが大切です。
まとめ
英語で断るときは、一言だけの表現では失礼に聞こえやすく、相手との関係を悪化させる可能性があります。
「No, I can’t.」や「I’m busy.」のような短い表現は、理由や配慮がなく、冷たく突き放した印象を与えるためです。相手の気持ちを尊重しながら自分の都合を伝えるには、やんわりとした丁寧なフレーズが欠かせません。
- 日常会話
- ✗: I’ll pass.
- ◎:Thanks for asking, but I’ve got something going on.
- ✗: I’ll pass.
- ビジネス
- ✗: I can’t.
- ◎:I’m afraid I can’t join this time, but I’d be happy to review the materials afterward.
- ✗: I can’t.
- ビジネス(予定調整)
- ✗: I’m busy.
- ◎:Unfortunately, I have another commitment at that time. Could we reschedule?
- ✗: I’m busy.
失礼にならない断り方のコツは、感謝 → 遺憾 → 理由(簡潔)→ 代替案 の流れを意識することです。これだけで印象が柔らかくなり、日常でもビジネスでも安心して使えるようになります。
英語での断り方は「知識」だけでなく「実際に声に出して練習すること」が大切です。
おすすめなのは、私が長く使っている オンライン英会話 【Cambly(キャンブリー)】。24時間いつでもネイティブ講師と練習できるので、実際の会話の流れの中で “I’d love to, but …” や “I already have plans.” といった表現をその場で試せます。さらに講師から即フィードバックをもらえるので、語尾のトーンや間の取り方まで自然に改善できます。

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