
省略形はビジネスでは失礼?
英語学習をしていると gonna や wanna、cuz、kinda といった省略形に必ず出会います。
映画やSNSでは当たり前のように使われていますが、いざビジネスの場面で「これって使って大丈夫なの?」と不安に思ったことはありませんか?
実は、これらの省略形は話し言葉では自然でも、書き言葉やフォーマルな場では不適切とされます。
特にメールやプレゼンで使うと「軽率」「幼稚」と見られる可能性が高いのです。
そこで大切なのは「場面ごとの使い分け」を意識することです。
結論として、gonna や wanna は友人や同僚とのカジュアルな会話では問題ありませんが、ビジネスの場では避けるべきです。
フォーマルなやり取りでは必ず going to や want to を使うことで、信頼感や誠実さを保てます。
実際、ビジネス英語の専門書やネイティブ講師も口をそろえて「カジュアル表現とフォーマル表現の区別は、信頼構築に直結する」と指摘しています。
ネイティブ自身も職場では使い分けを徹底しているのです。
省略形を正しく理解し、場面に応じて切り替えることができれば、「ネイティブらしさ」と「ビジネスにふさわしい信頼感」を両立できます。
つまり、自然な会話力を持ちながらも、フォーマルな場では一段上の印象を与えることができるのです。
文法学習方法は→こちら←
書き言葉で省略形が失礼に見える理由
1. 子供っぽく見える
- 省略形はもともと「口語表現」。
- 書面に残すと 中学生の作文 のように見えてしまい、プロフェッショナルさを欠きます。
- 例:✖ I’m gonna send you the report.
〇 I will send you the report.
2. 信頼性を損なう
- ビジネス文書やメールは「公式記録」。
- 書き方が軽いと「この人、真剣にやっていないのでは?」と思われやすい。
- 相手が上司や取引先ならなおさら、敬意の欠如と受け取られる可能性があります。
3. 相手が理解できない可能性
- ネイティブなら聞き慣れている省略形でも、
- 非ネイティブの社員
- 年配の役員
には「くだけすぎて意味が伝わらない」ことも。
- 書面では特に誤解を招くリスクがあります。
4. 国際的に不適切とされる
- 国際ビジネスでは「明確さ・丁寧さ」が最重要。
- 契約書やレポートで gonna などを使うのはあり得ない。
- 英語圏でもビジネス英語教育では「省略形は話し言葉限定」と教えられています。
省略形は「親しい間柄の会話」を前提としたカジュアル表現です。
書き言葉で使うと → 幼稚・軽率・不誠実 に見えるため、ビジネスでは失礼とされます。
言い換えれば、相手への敬意を示すために、省略せず正式な形で書くことがマナーなんです。
話し言葉で省略形はビジネスでもOK?
1. 社内のカジュアル会話 → OK
- 同僚同士の雑談や、休憩時間の軽い会話なら自然。
- ネイティブ同士でもよく使います。
- 例:I’m gonna grab some coffee, wanna join?
(コーヒー取ってくるけど、一緒に行く?)
2. 上司・クライアント・公式の場 → NG
- プレゼン、商談、会議など「フォーマルな場」では避けるのが無難。
- 聞き手に「プロ意識が足りない」と思われるリスクがある。
- 例:✖ I’m gonna explain the details now.
〇 I am going to explain the details now.
3. 英語圏ビジネスのリアル
- ネイティブ社員も、同僚との会話では省略形を自然に使う。
- ただし、公式スピーチや外部向けの場では going to / want to / because をきちんと発音する。
- つまり 「カジュアルな場では自然、フォーマルな場では不適切」 が暗黙のルール。
- 省略形(gonna / wanna / cuz / kinda)は、社内カジュアル会話ならOK
- 公式の場(会議・プレゼン・取引先)では使わない方が安全
ポイントは 「相手が誰か」「場がフォーマルかどうか」。
ビジネス英語では「カジュアル寄り」と「フォーマル寄り」の両方を切り替えられることが信頼につながります。
発音学習方法は→こちら←
省略形と正式形の使い分け(社内OK/社外NG)
シーン | カジュアル(省略形・社内OK) | フォーマル(正式形・社外向け) | 日本語訳 |
---|---|---|---|
コーヒーに誘う | I’m gonna grab some coffee. Wanna come? | I am going to get some coffee. Would you like to join me? | コーヒー取ってくるけど、一緒に行く? → コーヒーを取りに行きますが、ご一緒しますか? |
進捗説明 | We’re gonna finish this by Friday, cuz the client needs it. | We are going to complete this by Friday, because the client requires it. | 金曜までに仕上げるよ、クライアントが必要だから。 → 金曜までに完了します。クライアントが必要としているためです。 |
予算の懸念 | I’m kinda worried about the budget. | I am somewhat concerned about the budget. | 予算ちょっと心配だな。 → 予算について少し懸念があります。 |
まとめ
省略形(gonna, wanna, cuz, kinda)は、ビジネスでは状況に応じて使い分けることが必要です。
なぜなら、省略形は口語的で親しみやすい一方、フォーマルな場では幼稚・軽率に聞こえ、相手への敬意を欠く印象を与える可能性があるからです。
- 社内雑談:省略形OK(自然でフレンドリー)
- 社外会議:省略形NG(正式表現が信頼につながる)
- 書き言葉:常にNG(ビジネス文書はフォーマル必須)
- 切り替え力:自然さと信頼感の両立がカギ
つまり、省略形は「社内のカジュアル会話では自然、社外や書き言葉では不適切」。
場面に応じて切り替えられることが、ネイティブらしさとビジネスでの信頼を両立する秘訣です。
省略形と正式形の切り替えは、知識だけでなく実践が重要です。
特にビジネスの現場では、同僚と交わすカジュアルな会話と、クライアントや上司に向けたフォーマルな会話を即座に切り替える力が求められます。
これを一人で練習するのは難しいため、オンライン英会話でのビジネスロールプレイが効果的です。
実際のシチュエーションを講師と演じながら、省略形で自然に話す練習と、正式形で信頼感を示す練習を繰り返すことで、場面に合わせた英語力を身につけられます。
結果として「ネイティブらしい自然さ」と「ビジネスにふさわしい丁寧さ」を両立でき、会話の質も大きく向上します。
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